Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、ゴマ香る野菜チャーハンをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。
このレシピの特徴
油とゴマを使って炒めることで香り高く仕上がり、嗜好性が高いレシピです。
また、炒めることで脂溶性のβ-カロテンが吸収しやすくなります。
穀物の代わりにじゃがいもを炭水化物源としていますので、穀物にアレルギーのある場合にも食べることができます。
ゴマには不足しがちなカルシウムが豊富に含まれています。
カボチャやブロッコリーは抗酸化作用が期待できますので、体を錆びさせないように健康を維持しましょう。
このレシピは約98kcal/100gです。
材料
豚もも 350g
鶏卵 50g
カボチャ 150g
ブロッコリー 50g
じゃがいも 50g
小松菜(茹で) 50g
トマト 50g
炒りごま 20g
作り方
①シュウ酸が気になる場合は小松菜を下茹でします。生の小松菜を約57g茹でて絞ると約50gになります。
②肉、野菜を細かくきります。卵は溶き卵にしておきます。ごまはすりごまに。
③フライパンに小さじ1の油(分量外)を温めます。
④卵、肉の順に入れ、パラパラになるまで炒める。
⑤ごま以外の残りの野菜を入れます。
⑥蓋をして全体に火が通るまで蒸し焼きにします。時折かき混ぜます。
⑦火が通ったら火を消して、ごまを入れて全体に馴染むよう混ぜる。
⑧冷めたら完成!
料理のコツ・ポイント
肉、卵はパラパラになるように炒めることで、粒が小さくなり食べやすくなり、一食の内容量が均一になりやすくなります。
細かく切るときはフードプロセッサーを使うと便利です。
炒めることで脂溶性のβ-カロテンが効率的に吸収できるようになります。
肉類も細かく切ると食材から水分が出やすくなり、他の食材から水分が出ますが、焦げつきそうな場合は水を少量加えて蒸し焼きにしてください。
ゴマはすりゴマにしてから加えるようにしないと、吸収されずに便として出てしまいます。酸化しやすいので調理の直前にするようにしましょう。
注目食材
ブロッコリー
ブロッコリーにはβ-カロテン、スルフォラファン、ビタミンC、葉酸などが含まれています。
β-カロテンはビタミンAとして機能し、視力のサポートや、がんを抑制する抗酸化作用があると言われています。また、皮膚や粘膜を正常に維持する働きもあります。油に溶けやすいので、炒めたりすると効果的に吸収できます。
ブロッコリーに含まれるグルコラファニンという成分が、体内の酵素によりスルフォラファンに変換されます。スルファラファンは抗酸化作用や抗菌作用などがあり、がんを抑制する効果にも期待されています。
美容でよく聞くビタミンCは、コラーゲンの生成に関わり、筋肉や皮膚、骨、歯などを強化してくれます。
葉酸は血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。
体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。
足りない栄養素を補うには
手作り食では食材のローテーションや中長期的なバランスを目指すため、1食ごとに栄養基準を満たす設計にしていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウム、銅、亜鉛、ヨウ素、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12が不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。
このレシピの100gあたりの栄養素
約98kcal/100g(代謝エネルギー)
栄養素 | 単位 | 栄養計算 |
粗タンパク質 | g | 11.933 |
アルギニン | g | 0.815 |
ヒスチジン | g | 0.467 |
イソロイシン | g | 0.535 |
ロイシン | g | 0.925 |
リジン | g | 0.977 |
メチオニン | g | 0.326 |
メチオニン+シスチン | g | 0.484 |
フェニルアラニン | g | 0.490 |
フェニルアラニン+チロシン | g | 0.917 |
トレオニン | g | 0.546 |
トリプトファン | g | 0.154 |
バリン | g | 0.617 |
粗脂肪 | g | 4.853 |
リノール酸 | g | 0.898 |
カルシウム | g | 0.052 |
リン | g | 0.143 |
カリウム | g | 0.348 |
ナトリウム | g | 0.033 |
塩素 | g | 0.051 |
マグネシウム | g | 0.030 |
鉄 | mg | 1.019 |
銅 | mg | 0.115 |
マンガン | mg | 0.154 |
亜鉛 | mg | 1.313 |
ヨウ素 | mg | 0.002 |
セレン | mg | 0.013 |
ビタミンA | IU | 49.359 |
ビタミンD | IU | 11.538 |
ビタミンE | IU | 2.265 |
チアミン | mg | 0.475 |
リボフラビン | mg | 0.168 |
パントテン酸 | mg | 0.748 |
ナイアシン | mg | 3.581 |
ピリドキシン | mg | 0.250 |
葉酸 | mg | 0.038 |
ビタミンB12 | mg | 0.000 |
コリン | mg | 45.960 |
※コリンは、卵、ブロッコリー、じゃがいも、ごま、トマト、豚もも、カボチャの合算値で、小松菜はデータがないため含んでいません。
参照:USDA FoodData Centra
体重別給与量
このレシピで健康な成犬の一日の食事を与える場合の目安です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー(エネルギー)や栄養素の計算方法をご確認ください。
体重(kg) | DER(kcal) | 1日給与量(g) |
1 | 112.000 | 113 |
2 | 188.361 | 191 |
3 | 255.305 | 258 |
4 | 316.784 | 321 |
5 | 374.495 | 379 |
6 | 429.370 | 435 |
7 | 481.994 | 488 |
8 | 532.765 | 539 |
9 | 581.969 | 589 |
10 | 629.822 | 637 |
15 | 853.663 | 864 |
20 | 1059.231 | 1072 |
25 | 1252.198 | 1267 |
30 | 1435.684 | 1453 |
35 | 1611.644 | 1631 |
40 | 1781.406 | 1803 |
45 | 1945.931 | 1969 |
50 | 2105.938 | 2131 |