Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、秋の味覚のごはんをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。
このレシピの特徴
炒め煮にすることで水分で量が増えすぎず、食べやすい量で必要なエネルギーを補うことができるレシピです。
穀類は使用していないので、穀類のアレルギーが心配な場合にも食べられます。
チーズは種類によっては塩分が多いものもあります。今回は使いやすいカッテージチーズでカルシウムを少し補給できるようにしました。
さつまいもやカボチャ、りんごの甘みで嗜好性が増し、食欲のない子も食べやすくなっています。
このレシピは約124kcal/100gです。
材料
作りやすい量を記載しています。体重別の1日の給与量はこの記事の最後の表を目安にしてください。
牛肩ロース 150g
カツオ 105g
さつまいも 150g
レンコン 75g
しいたけ 75g
カボチャ 75g
カッテージチーズ 15g
りんご 75g
ピーマン 60g
作り方
①肉、魚、野菜を食べやすい大きさに切ります。
②鍋に油を少量敷いて肉・魚を炒めます。
③チーズ以外の材料を入れ、弱火にして蓋をし、蒸すように煮ていきます。1/2カップ程度のお水を入れると焦げ付きにくいです。
※さつまいも、カボチャは糖分が多いので焦げつきやすいです。
④人肌に冷めたらOK!
⑤仕上げにカッテージチーズを乗せて完成。1食2.5gの計算です。
料理のコツ・ポイント
牛肉、カツオはパラパラになるように炒めることで、粒が小さくなり食べやすく、一食の内容量が均一になりやすくなります。
細かく切るときはフードプロセッサーを使うと便利です。
魚類を使うときは骨が残ってないか注意しましょう。
炒めることで脂溶性のβ-カロテンが効率的に吸収できるようになります。
炒めるときは中火くらいで、蒸し焼きにすると時は弱火にしましょう。
肉類も細かく切ると食材から水分が出やすくなり、他の食材から水分が出ますが、焦げつきそうな場合は水を少量加えて炒め煮にしてください。
注目食材
さつまいも
ドライフードの原料としてもよく使われており、ヒトにとっても馴染み深い食材の一つです。 さつまいもに含まれる代表的な栄養素は、ビタミンC、食物繊維、ビタミンEなどがあります。 ビタミンCは筋肉や皮膚、骨、歯などを強化し、免疫機能をサポートする機能があります。ストレスへの抵抗力を高める作用がある他に抗がん作用もあることが注目されています。また、芋類の中ではトップクラスに含まれています。 食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。 抗酸化作用が老化の防止として期待されているビタミンEですが、仕組みは老化の原因の一つとして考えられている過酸化脂質の生成をビタミンEが防ぐことができるというものになっています。血液中のコレステロールの酸化も防ぐ働きがあり、動脈硬化を予防する役割があります。
足りない栄養素を補うには
手作り食では食材のローテーションや中長期的なバランスを目指すため、1食ごとに栄養基準を満たす設計にしていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウム、リン、銅、亜鉛、ヨウ素、ビタミンAビタミンE、ビタミンB2、コリンが不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。
このレシピの100gあたりの栄養素
約124.162kcal/100kcal(代謝エネルギー)
栄養素 | 単位 | 栄養計算 |
粗タンパク質 | g | 8.134 |
アルギニン | g | 0.485 |
ヒスチジン | g | 0.467 |
イソロイシン | g | 0.371 |
ロイシン | g | 0.638 |
リジン | g | 0.682 |
メチオニン | g | 0.212 |
メチオニン+シスチン | g | 0.300 |
フェニルアラニン | g | 0.331 |
フェニルアラニン+チロシン | g | 0.620 |
トレオニン | g | 0.383 |
トリプトファン | g | 0.103 |
バリン | g | 0.404 |
粗脂肪 | g | 5.367 |
リノール酸 | g | 0.461 |
カルシウム | g | 0.032 |
リン | g | 0.094 |
カリウム | g | 0.282 |
ナトリウム | g | 0.032 |
塩素 | g | 0.043 |
マグネシウム | g | 0.019 |
鉄 | mg | 1.151 |
銅 | mg | 0.075 |
マンガン | mg | 0.168 |
亜鉛 | mg | 1.226 |
ヨウ素 | mg | 0.005 |
セレン | mg | 0.015 |
ビタミンA | IU | 9.764 |
ビタミンD | IU | 40.097 |
ビタミンE | IU | 1.109 |
チアミン | mg | 0.073 |
リボフラビン | mg | 0.104 |
パントテン酸 | mg | 0.609 |
ナイアシン | mg | 3.727 |
ピリドキシン | mg | 0.238 |
葉酸 | mg | 0.030 |
ビタミンB12 | mg | 0.001 |
コリン | mg | 25.968 |
※コリンは、さつまいも、レンコン、しいたけ、りんご、カッテージチーズ、牛ももの合算値で、カツオ、水菜、米油はデータがないため含んでいません。
参照:USDA FoodData Central
体重別給与量
このレシピで健康な成犬の一日の食事を与える場合の目安です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー(エネルギー)や栄養素の計算方法をご確認ください。
体重(kg) | DER(kcal) | 1日給与量(g) |
1 | 112.000 | 95 |
2 | 188.361 | 159 |
3 | 255.305 | 216 |
4 | 316.784 | 268 |
5 | 374.495 | 317 |
6 | 429.370 | 363 |
7 | 481.994 | 408 |
8 | 532.765 | 451 |
9 | 581.969 | 492 |
10 | 629.822 | 533 |
15 | 853.663 | 722 |
20 | 1059.231 | 896 |
25 | 1252.198 | 1060 |
30 | 1435.684 | 1215 |
35 | 1611.644 | 1364 |
40 | 1781.406 | 1507 |
45 | 1945.931 | 1647 |
50 | 2105.938 | 1782 |