犬ごはんの食材解説

【胡麻(ゴマ)】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、ゴマについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

胡麻(ゴマ)を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

胡麻(ゴマ)は犬にあげても大丈夫な食材です。小さな一粒に栄養が詰まっており、トッピングにも使いやすいです。ゴマの約半分は脂質なので他の食材とのバランスを考えて、多すぎない量をあげるようにしましょう。
また、ゴマはそのまま使っても硬い皮に覆われているので、ほとんど消化されずに便として出てきてしまいます。酸化を防ぐためにも使う分をすりごまにして使いましょう。

胡麻(ゴマ)に含まれている栄養素と主な効果

ゴマの代表的な栄養素にはゴマリグナン、脂質リノール酸カルシウムアルギニンなどが含まれています。

ゴマグリナン

セサミンやセサモリンなどの総称です。それぞれに抗酸化作用があり、セサモリンはすったり加熱するとセサミノールに変化し、酸化を防いでくれる働きがあります。ゴマリグナンはゴマにしか含まれない栄養素です。

脂質

少量でエネルギーを効率よく得ることができる一方で、過剰にとると肥満になります。適量であれば動脈硬化予防や生活習慣病予防、脳の機能維持などメリットがとてもある栄養素です。
リノール酸やリノレン酸、EPA、DHAなどの多価不飽和脂肪酸は体内で作ることができないので食事から摂る必要があります。

リノール酸

必須脂肪酸の一つで、植物油に多く含まれている脂肪酸です。皮膚の水分を保ち健康な皮膚や被毛に寄与します。不足すると皮膚炎やフケが出る場合があります。

カルシウム

骨や歯を作ったり、細胞間の情報伝達や神経や脳の正常な働きを助けます。
血液中のカルシウムが足りなくなると骨から放出されて使われます。そのため、不足状態が続くと骨が脆くなってしまいます。
多すぎても少なすぎても尿路結石の原因となってしまいます。

アルギニン

犬・猫にとっては体内で十分に合成できない必須アミノ酸の一つですので、食事やサプリから摂る必要があります。
アルギニンが体内で代謝されると、一酸化窒素が作られます。一酸化窒素は血管の筋肉を広げ、血圧の調整や心臓病や腫瘍に効果的に働いたり、免疫力を上げることが期待されます。
また、アンモニアなどを尿素に変えて排出する解毒作用があります。

鉄の吸収を助け、ヘモグロビンの合成には欠かせません。また、補酵素として全身のさまざまな代謝に関わっています。特定の犬種では銅蓄積肝障害という病気を引き起こしやすいと言われています。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

茹でこぼしした野菜にふりかけて栄養補給に。
油分や風味がプラスされるので食欲のない時に。
いつものごはんにカルシウム補給としてふりかける。
ゴマを使ったレシピはこちらをご覧ください。

こんな子におすすめ

皮膚や被毛の調子が良くない。
骨を丈夫にしたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値(炒り)
粗タンパク質g20.300
アルギニンg2.900
ヒスチジンg0.630
イソロイシンg0.880
ロイシンg1.600
リジンg0.570
メチオニンg0.680
メチオニン+シスチンg1.120
フェニルアラニンg1.100
フェニルアラニン+チロシンg1.850
トレオニンg0.890
トリプトファンg0.350
バリンg1.100
粗脂肪g54.200
リノール酸g22.000
カルシウムg1.200
リンg0.560
カルシウム:リン比0.467
カリウムg0.410
ナトリウムg0.002
塩素g
マグネシウムg0.360
mg9.900
mg1.680
マンガンmg2.520
亜鉛mg5.900
ヨウ素mg0.000
セレンmg0.027
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU0.149
チアミンmg0.490
リボフラビンmg0.230
パントテン酸mg0.510
ナイアシンmg5.300
ピリドキシンmg0.64
葉酸mg0.150
ビタミンB12mg0.000
コリンmg25.600
lilya編集部
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