手作り犬ごはんのレシピ

手作り犬ごはんレシピ:豚ロースとレバーのライス

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、豚肉とレバーのライスをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。

このレシピの特徴

油を使って炒めることにより風味が増し、嗜好性が高いレシピです。
使用している米油はビタミンEが豊富で熱に強く、抗酸化作用が期待できます。
カボチャやにんじんにもβ-カロテンが豊富に含まれています。脂溶性なので炒めることで効率よく吸収することができます。
レバーにはビタミンAが豊富に含まれており、目や粘膜を健康に保つ働きがあります。
ただし、ビタミンAには過剰症があるので過剰症に注意が必要です。
このレシピは約99.204kcal/100gです。

材料

作りやすい量を記載しています。体重別の1日の給与量はこの記事の最後の表を目安にしてください。

豚ロース 250g
豚レバー 30g
炊いた白米 80g
カボチャ 160g
にんじん 80g
小松菜(茹で) 90g
舞茸 60g
ワカメ 10g
米油 3g

作り方

①肉、野菜を細かく切る。シュウ酸が気になる場合は小松菜を下茹でしてください
②米油を鍋に入れ、弱目の中火で温まったら豚肉、レバー、炊いたご飯を入れてパラパラに炒める
③そのほかの材料を入れてよく混ぜ合わせる
④蓋をして20分ほど蒸し焼きにする
⑤全体に火が通れば完成!

料理のコツ・ポイント

豚肉、レバーはパラパラになるように炒めることで、粒が小さくなり食べやすくなり、一食の内容量が均一になりやすくなります。
細かく切るときはフードプロセッサーを使うと便利です。
ワカメなどの薄い食材はハサミを使った方が切りやすい場合もあります。
炒めることで脂溶性のβ-カロテンが効率的に吸収できるようになります。
肉類も細かく切ると食材から水分が出やすくなり、他の食材から水分が出ますが、焦げつきそうな場合は水を少量加えて蒸し焼きにしてください。(水分を加えた分、栄養素は希釈されます)

注目食材

豚肉

豚肉には、たんぱく質、脂肪、ビタミンB1、コリンなどが含まれています。
たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚など体の基本となる組織を作り、生命活動を維持するために必要な栄養素です。成長促進や免疫力の向上など身体的なこと以外に脳の活性化や精神の安定などにも影響します。
脂肪は、多すぎると肥満の原因になってしまいますが、少量で効率よくエネルギーを得ることができます。適量であれば動脈硬化予防や生活習慣病予防、脳の機能維持などメリットがとてもある栄養素です。
ビタミンB1はエネルギー源となる糖質を分解して代謝を助ける役割があり、疲労を回復する役割もあります。糖質の代謝が滞ると乳酸などの疲労物質が蓄積するため疲れやすくなってしまいます。運動直後やエネルギー消費が多い時は積極的に取り入れたい栄養素です。
コリンはリンと結合してレシチンとなり細胞膜や神経組織のもとになります。また神経伝達物質であるアセチルコリンの材料にもなります。体内でも合成されていますが、要求量が多いため必要量を賄うためには食事で補う必要があります。

足りない栄養素を補うには

手作り食では食材のローテーションや中長期的なバランスを目指すため、1食ごとに栄養基準を満たす設計にしていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウムマンガン亜鉛ヨウ素コリンが不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。

このレシピの100gあたりの栄養素

約99.204kcal/100g

栄養素単位栄養計算
粗タンパク質g9.920
アルギニンg0.648
ヒスチジンg0.414
イソロイシンg0.448
ロイシンg0.785
リジンg0.835
メチオニンg0.258
メチオニン+シスチンg0.379
フェニルアラニンg0.416
フェニルアラニン+チロシンg0.776
トレオニンg0.499
トリプトファンg0.126
バリンg0.518
粗脂肪g6.143
リノール酸g0.875
カルシウムg0.022
リンg0.112
カリウムg0.290
ナトリウムg0.031
塩素g0.048
マグネシウムg0.020
mg0.946
mg0.112
マンガンmg0.101
亜鉛mg1.182
ヨウ素mg0.021
セレンmg0.012
ビタミンAIU1673.077
ビタミンDIU16.103
ビタミンEIU2.258
チアミンmg0.333
リボフラビンmg0.243
パントテン酸mg0.916
ナイアシンmg4.341
ピリドキシンmg0.217
葉酸mg0.053
ビタミンB12mg0.001
コリンmg28.869

※コリンは、豚ロース、お米、カボチャ、にんじん、舞茸、ワカメの合算値で、豚レバー、小松菜、米油はデータがないため含んでいません。
参照:USDA FoodData Centra

体重別給与量

このレシピで健康な成犬の一日の食事を与える場合の目安です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー(エネルギー)や栄養素の計算方法をご確認ください。

体重(kg)DER(kcal)1日給与量(g)
1112.00096
2188.361161
3255.305218
4316.784271
5374.495320
6429.370367
7481.994412
8532.765456
9581.969498
10629.822539
15853.663730
201059.231906
251252.1981071
301435.6841228
351611.6441378
401781.4061524
451945.9311664
502105.9381801
lilya編集部
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