Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、豚肉とレバーのライスをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。
このレシピの特徴
油を使って炒めることにより風味が増し、嗜好性が高いレシピです。
使用している米油はビタミンEが豊富で熱に強く、抗酸化作用が期待できます。
カボチャやにんじんにもβ-カロテンが豊富に含まれています。脂溶性なので炒めることで効率よく吸収することができます。レバーにはビタミンAが豊富に含まれており、目や粘膜を健康に保つ働きがあります。
ただし、ビタミンAには過剰症があるので量に注意が必要です。
このレシピは約104.8kcal/100gです。
サプリメントを追加することでAAFCO2016の栄養基準を満たすことが可能です
このレシピは、そのままでもできる限り栄養バランスがとれるように計算していますが、リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラルを追加することで犬の栄養基準を満たすことができるように設計されています。この栄養基準を満たすことで犬は健康を維持することができ、一方で長期的に足りない栄養素があると体に不調をきたしたりしますが、一般的な食材だけでは栄養基準を満たすことが困難です。そのため、専用サプリメントをご用意しましたので、ぜひ一度ご検討ください。
〈サプリメント販売ページ〉
https://shop.lilya.jp/products/mv-mineral
材料
体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。
豚ロース 92g
豚レバー 12g
炊いた白米 31g
カボチャ 63g
にんじん 31g
小松菜(茹で) 35g
舞茸 24g
ワカメ 4g
米油 3g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g
それぞれの体重・ライフステージに合わせた量について
体重やライフステージによって1日に必要なエネルギー(カロリー)が異なります。
体重とライフステージを入力するとレシピの分量を何倍にしたらいいのか表示するシミュレーターです。
また、下記の表は4kgの成犬を1とした時のそれぞれの係数です。
体重・ライフステージに合わせて表内の数字を、このレシピの各材料にかけて1日の量の目安にしてください。
例:4kgの肥満傾向の犬
豚ロース・・・92g×0.9=82.8g
豚レバー・・・12g×0.9=10.8g
炊いた白米・・・31g×0.9=27.9g
サプリメント・・・3.2g×0.9=2.9g
各食材の割合 | |||
体重(kg) | 避妊・去勢済みの成犬 | 非避妊・非去勢の成犬 | 肥満傾向・シニア犬 |
1 | 0.4 | 0.4 | 0.3 |
2 | 0.6 | 0.7 | 0.5 |
3 | 0.8 | 0.9 | 0.7 |
4 | 1.0 | 1.1 | 0.9 |
5 | 1.2 | 1.3 | 1.0 |
6 | 1.4 | 1.5 | 1.2 |
7 | 1.5 | 1.7 | 1.3 |
8 | 1.7 | 1.9 | 1.5 |
9 | 1.8 | 2.1 | 1.6 |
10 | 2.0 | 2.2 | 1.7 |
15 | 2.7 | 3.0 | 2.4 |
20 | 3.3 | 3.8 | 2.9 |
25 | 4.0 | 4.4 | 3.5 |
30 | 4.5 | 5.1 | 4.0 |
35 | 5.1 | 5.7 | 4.5 |
40 | 5.6 | 6.3 | 4.9 |
45 | 6.1 | 6.9 | 5.4 |
50 | 6.6 | 7.5 | 5.8 |
作り方
①小松菜は下茹でし、計量しておきます。
②食材を細かくカットし、計量します。
③鍋に米油を熱し、豚ロース、豚レバー、白米を炒めます。
④ゆでた小松菜以外の残りの食材も入れ、蓋をして20分ほど蒸し焼きにします。
⑤全体火が通ったら、小松菜も入れてよく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。
料理のコツ・ポイント
豚肉、レバーはパラパラになるように炒めることで、粒が小さくなり食べやすくなり、一食の内容量が均一になりやすくなります。
細かく切るときはフードプロセッサーを使うと便利です。
ワカメなどの薄い食材はハサミを使った方が切りやすいです。
炒めることで脂溶性のβ-カロテンが効率的に吸収できるようになります。
肉類も細かく切ると食材から水分が出やすくなり、他の食材から水分が出ますが、焦げつきそうな場合は水を少量加えて蒸し焼きにしてください。
注目食材
豚肉
豚肉には、たんぱく質、脂肪、ビタミンB1、コリンなどが含まれています。
たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚など体の基本となる組織を作り、生命活動を維持するために必要な栄養素です。成長促進や免疫力の向上など身体的なこと以外に脳の活性化や精神の安定などにも影響します。
脂肪は、多すぎると肥満の原因になってしまいますが、少量で効率よくエネルギーを得ることができます。適量であれば動脈硬化予防や生活習慣病予防、脳の機能維持などメリットがとてもある栄養素です。
ビタミンB1はエネルギー源となる糖質を分解して代謝を助ける役割があり、疲労を回復する役割もあります。糖質の代謝が滞ると乳酸などの疲労物質が蓄積するため疲れやすくなってしまいます。運動直後やエネルギー消費が多い時は積極的に取り入れたい栄養素です。
コリンはリンと結合してレシチンとなり細胞膜や神経組織のもとになります。また神経伝達物質であるアセチルコリンの材料にもなります。体内でも合成されていますが、要求量が多いため必要量を賄うためには食事で補う必要があります。
足りない栄養素を補うには
食材のみでもできる限り栄養バランスがとれるようには計算していますが、犬が健康を維持するために必要と言われる栄養基準を満たす設計にはなっていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウム、リン、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素が不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると不足している栄養素を簡単に補うことができます。
不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。
このレシピの100gあたりの栄養素
約102.2kcal/100g(サプリメントなし)
約104.8kcal/100g(サプリメントあり)
栄養素 | 単位 | サプリメントなしの栄養素量 | サプリメントありの栄養素量 |
粗タンパク質 | g | 8.531 | 8.531 |
アルギニン | g | 0.553 | 0.553 |
ヒスチジン | g | 0.347 | 0.347 |
イソロイシン | g | 0.382 | 0.382 |
ロイシン | g | 0.669 | 0.669 |
リジン | g | 0.706 | 0.706 |
メチオニン | g | 0.218 | 0.246 |
メチオニン+シスチン | g | 0.322 | 0.322 |
フェニルアラニン | g | 0.360 | 0.360 |
フェニルアラニン+チロシン | g | 0.667 | 0.667 |
トレオニン | g | 0.425 | 0.425 |
トリプトファン | g | 0.109 | 0.109 |
バリン | g | 0.445 | 0.445 |
粗脂肪 | g | 5.038 | 5.038 |
リノール酸 | g | 0.713 | 0.713 |
カルシウム | g | 0.027 | 0.141 |
リン | g | 0.102 | 0.121 |
カリウム | g | 0.294 | 0.301 |
ナトリウム | g | 0.029 | 0.029 |
塩素 | g | 0.045 | 0.045 |
マグネシウム | g | 0.019 | 0.020 |
鉄 | mg | 1.036 | 1.605 |
銅 | mg | 0.116 | 0.256 |
マンガン | mg | 0.104 | 0.138 |
亜鉛 | mg | 1.087 | 2.672 |
ヨウ素 | mg | 0.022 | 0.048 |
セレン | mg | 0.011 | 0.018 |
ビタミンA | IU | 1767.909 | 1890.075 |
ビタミンD | IU | 19.308 | 30.532 |
ビタミンE | IU | 2.447 | 3.275 |
チアミン | mg | 0.285 | 0.293 |
リボフラビン | mg | 0.248 | 0.303 |
パントテン酸 | mg | 0.893 | 0.902 |
ナイアシン | mg | 3.944 | 3.944 |
ピリドキシン | mg | 0.204 | 0.204 |
葉酸 | mg | 0.060 | 0.060 |
ビタミンB12 | mg | 0.001 | 0.003 |
コリン | mg | 76.332 | 76.332 |
※コリンは、豚ロース、お米、カボチャ、にんじん、舞茸、ワカメの合算値で、豚レバー、小松菜、米油はデータがないため含んでいません。
参照:USDA FoodData Centra
体重別給与量
このレシピでの健康な成犬の一日分の目安量です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー(エネルギー)や栄養素の計算方法をご確認ください。
※リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると、このレシピの足りない栄養素を補いAAFCO2016の栄養基準に準拠したバランスの良い手作り犬ごはんにすることができます。
サプリメントについてはリーリャの犬ごはん通販サイトをご覧ください。
体重(kg) | DER(kcal) | 1日分の給与量(g) | 1日分のサプリ使用量(g) |
1 | 112.000 | 107 | 1.1 |
2 | 188.361 | 180 | 1.9 |
3 | 255.305 | 244 | 2.5 |
4 | 316.784 | 302 | 3.2 |
5 | 374.495 | 357 | 3.7 |
6 | 429.370 | 410 | 4.3 |
7 | 481.994 | 460 | 4.8 |
8 | 532.765 | 508 | 5.3 |
9 | 581.969 | 555 | 5.8 |
10 | 629.822 | 601 | 6.3 |
15 | 853.663 | 814 | 8.5 |
20 | 1059.231 | 1010 | 10.6 |
25 | 1252.198 | 1194 | 12.5 |
30 | 1435.684 | 1369 | 14.3 |
35 | 1611.644 | 1537 | 16.1 |
40 | 1781.406 | 1699 | 17.8 |
45 | 1945.931 | 1856 | 19.4 |
50 | 2105.938 | 2009 | 21.0 |