【低脂質】手作り犬ごはんレシピ：タラの低脂質ごはん｜膵臓ケア・胆泥症ケア・お腹が弱いコに

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部（@lilya_foods）と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点（量や食材、味付けなど）を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、タラの低脂質ごはんをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。

このレシピの特徴

膵炎や胆泥症、お腹が弱いなどの理由で脂質を抑えたいコにおすすめのレシピです。消化しやすく低脂質なタラを使い、さつまいもや玄米などの太りにくい食材を使っています。総合栄養食の基準になっているAAFCOが定める脂質の最低ラインは1000kcal中13.8gですが、このレシピでは14.2gになるように調整しています。無闇に脂質を制限すると皮膚や被毛に影響が出てしまいますので、療法食ほど制限はしたくないけれどなるべく脂質を抑えたい場合におすすめのレシピです。
このレシピは約78.2kcal/100gです。

サプリメントを追加することでAAFCO2016の栄養基準を満たすことが可能です

このレシピは、そのままでもできる限り栄養バランスがとれるように計算していますが、リーリャの犬ごはん マルチビタミン＆ミネラルを追加することで犬の栄養基準を満たすことができるように設計されています。この栄養基準を満たすことで犬は健康を維持することができ、一方で長期的に足りない栄養素があると体に不調をきたしたりしますが、一般的な食材だけでは栄養基準を満たすことが困難です。そのため、専用サプリメントをご用意しましたので、ぜひ一度ご検討ください。
〈サプリメント販売ページ〉
https://shop.lilya.jp/products/mv-mineral

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。

タラ（焼き）　87g
豚レバー　18g
さつまいも　78g
水菜（茹で）　61g
炊いた玄米　60g
舞茸　56g
ブロッコリー　49g
すりゴマ　4g
（サプリメントを追加する場合）
リーリャの犬ごはん マルチビタミン＆ミネラル　3.2g

それぞれの体重・ライフステージに合わせた量について

体重やライフステージによって1日に必要なエネルギー（カロリー）が異なります。

体重とライフステージを入力するとレシピの分量を何倍にしたらいいのか表示するシミュレーターです。

また、下記の表は4kgの成犬を1とした時のそれぞれの係数です。
体重・ライフステージに合わせて表内の数字を、このレシピの各材料にかけて1日の量の目安にしてください。

例：4kgの肥満傾向の犬
タラ（焼き）・・・87g×0.9=78g
さつまいも・・・78g×0.9=70g
豚レバー・・・18g×0.9=16g
サプリメント・・・3.2g×0.9=2.8g

	各食材の割合
体重（kg）	避妊・去勢済みの 成犬	非避妊・非去勢の 成犬	肥満傾向・シニア犬
1	0.4	0.4	0.3
2	0.6	0.7	0.5
3	0.8	0.9	0.7
4	1.0	1.1	0.9
5	1.2	1.3	1.0
6	1.4	1.5	1.2
7	1.5	1.7	1.3
8	1.7	1.9	1.5
9	1.8	2.1	1.6
10	2.0	2.2	1.7
15	2.7	3.0	2.4
20	3.3	3.8	2.9
25	4.0	4.4	3.5
30	4.5	5.1	4.0
35	5.1	5.7	4.5
40	5.6	6.3	4.9
45	6.1	6.9	5.4
50	6.6	7.5	5.8

作り方

①タラは素焼きにしておき、骨を取り除きます。水菜、ブロッコリーは火が通るまで下茹でしておきます。玄米は炊飯しておきます。
②食材を細かくカットし計量します。
③豚レバー、舞茸、さつまいも、水（50cc）を入れて蓋をして弱火で10分程度加熱します。
④火が通ったら玄米、タラ、水菜、ブロッコリー、すりゴマを入れます。よく混ぜたら完成です。　
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

料理のコツ・ポイント

タラを焼くときは焦げ付かないホイルを使うと便利です。また、焼いてからの方が骨が取り除きやすくなります。

注目食材

タラ

タラは一年を通して手に入りやすい身近な魚のひとつです。身が柔らかく低脂質で消化しやすい特徴があります。また、青魚ほどではないですがDHA・EPAも含まれており、炎症を抑える作用や、がんを抑制したり脳機能を向上させるなどの効果が期待できる食材です。カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDも含まれているので、健康的な骨や歯の形成にも役立ちます。スーパーなどでは甘口タラなどのように、あらかじめ塩で下味がついているものがありますが、無塩のものを使用しています。骨をとる一手間はありますが、ローテーションに取り入れてみましょう。

足りない栄養素を補うには

食材のみでもできる限り栄養バランスがとれるようには計算していますが、犬が健康を維持するために必要と言われる栄養基準を満たす設計にはなっていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウム、亜鉛、ヨウ素、セレンが不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると不足している栄養素を簡単に補うことができます。
また、不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。

このレシピの100gあたりの栄養素

約76.3kcal/100g（サプリメントなし）
約78.2kcal/100g（サプリメントあり）

栄養素	単位	サプリメントなしの栄養素量	サプリメントありの栄養素量
粗タンパク質	g	8.133	8.396
アルギニン	g	0.521	0.522
ヒスチジン	g	0.207	0.207
イソロイシン	g	0.323	0.325
ロイシン	g	0.580	0.583
リジン	g	0.619	0.620
メチオニン	g	0.216	0.238
メチオニン＋シスチン	g	0.317	0.319
フェニルアラニン	g	0.333	0.335
フェニルアラニン+チロシン	g	0.615	0.618
トレオニン	g	0.358	0.361
トリプトファン	g	0.094	0.095
バリン	g	0.385	0.390
粗脂肪	g	1.086	1.086
リノール酸	g	0.311	0.311
カルシウム	g	0.065	0.186
リン	g	0.133	0.153
カリウム	g	0.332	0.501
ナトリウム	g	0.039	0.043
塩素	g	0.060	0.060
マグネシウム	g	0.031	0.036
鉄	mg	1.359	2.487
銅	mg	0.164	0.304
マンガン	mg	0.318	0.482
亜鉛	mg	0.888	2.151
ヨウ素	mg	0.000	0.022
セレン	mg	0.004	0.010
ビタミンA	IU	1894.939	1987.040
ビタミンD	IU	34.741	43.157
ビタミンE	IU	1.739	2.360
チアミン	mg	0.105	0.118
リボフラビン	mg	0.243	0.295
パントテン酸	mg	0.868	1.083
ナイアシン	mg	2.183	2.306
ピリドキシン	mg	0.162	0.273
葉酸	mg	0.085	0.086
ビタミンB12	mg	0.002	0.003
コリン	mg	29.045	29.045

※コリンは、タラ、さつまいも、玄米、舞茸、ブロッコリー、ゴマの合算値で、豚レバー、水菜はデータがないため含んでいません。
参照：USDA FoodData Central

体重別給与量

このレシピで健康な成犬の一日の食事を与える場合の目安です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー（エネルギー）や栄養素の計算方法をご確認ください。

※リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると、このレシピの足りない栄養素を補いAAFCO2016の栄養基準に準拠したバランスの良い手作り犬ごはんにすることができます。
サプリメントについてはリーリャの犬ごはん通販サイトをご覧ください。

体重（kg）	DER（kcal）	1日の給与量（g）	1日のサプリ使用量（g）
1	112.000	143	1.1
2	188.361	241	1.9
3	255.305	326	2.6
4	316.784	405	3.2
5	374.495	479	3.8
6	429.370	549	4.3
7	481.994	616	4.8
8	532.765	681	5.3
9	581.969	744	5.8
10	629.822	805	6.3
15	853.663	1091	8.6
20	1059.231	1354	10.6
25	1252.198	1600	12.6
30	1435.684	1835	14.4
35	1611.644	2060	16.2
40	1781.406	2277	17.9
45	1945.931	2487	19.5
50	2105.938	2692	21.1