犬ごはんの食材解説

【豚レバー】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、豚レバーについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

豚レバーを犬にあげていいか?あげる場合の注意点

豚レバーは基本的には犬にあげても大丈夫な食材です。他のレバーと同じく栄養価が高く嗜好性も高い食材です。鉄分や亜鉛などの犬の手作りごはんで不足しがちなミネラルも含んでおり、適切な量を使うことで補助食品としておすすめです。必須栄養素である脂溶性ビタミンのビタミンAを多く含んでいますが、摂りすぎは過剰症の恐れがあるので毎日適当に使うなどはお勧めできません。健康な目や皮膚に必要な栄養素ですが、適量を使いましょう。他にも、鶏レバー、牛レバーと比べると鉄分や亜鉛が多く含まれています。どちらも手作りごはんでは不足しやすい栄養素です。
調理の際は、茹でる・炒める・焼くなどの加熱調理を行いましょう。生食は寄生虫や細菌による食中毒が考えられますのでしっかり火を通すことをおすすめします。

豚レバーに含まれている栄養素と主な効果

豚レバーの代表的な栄養素にはビタミンA亜鉛葉酸などが含まれています。

ビタミンA

目、皮膚、骨、粘膜の健康に大きく関わっています。特に視力を正常に保つ働きや粘膜によって病原体の侵入を防いで感染症を予防するなどの働きに関わっています。
犬は緑黄色野菜などから摂取できるカロテンからビタミンAを合成する酵素を持っているため、緑黄色野菜からもビタミンAを摂取できます。豚レバーは鶏レバーよりもやや少ない含有量です。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が吸収率が高く、動物性の食材に多く含まれます。非ヘム鉄であってもビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップします。
また、貯蔵鉄というかたちで肝臓や腎臓などに貯められ、足りなくなると補充されたり、運搬鉄というかたちで体内に運ばれます。豚レバーは特に多く含まれており、牛レバーの3倍以上含まれています。

亜鉛

亜鉛は全身に分布し、体内のさまざまな代謝に関わってます。特に被毛や皮膚に多く存在するため、足りなくなると症状が出ることが多いとされています。体内の多くの酵素の働きをサポートし、炭水化物やたんぱく質の代謝にも関わっています。不足すると、皮膚や被毛の異常、発育の低下、生殖機能の低下が見られます。通常の場合、過剰になることは稀ですが、鉄や銅の欠乏につながる場合もあります。他にも大豆や納豆にも含まれています。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

ビタミンAは脂溶性なので炒めると効率よく吸収できます
ビタミンCの多いピーマンやブロッコリー、カボチャなどと一緒に摂るとさらに皮膚や粘膜の健康に効果的です
匂いが気になる場合は牛乳で洗ったり、少量のバジルやパセリで風味を変えても良いでしょう。
豚レバーを使ったレシピはこちらをご覧ください。

こんな子におすすめ

目の健康に役立てたい。
貧血気味の子。
健康な皮膚や被毛に役立てたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値(生)
粗タンパク質g20.400
アルギニンg1.100
ヒスチジンg0.580
イソロイシンg0.930
ロイシンg1.800
リジンg1.500
メチオニンg0.500
メチオニン+シスチンg0.860
フェニルアラニンg1.100
フェニルアラニン+チロシンg1.850
トレオニンg0.990
トリプトファンg0.300
バリンg1.200
粗脂肪g3.400
リノール酸g0.270
カルシウムg0.005
リンg0.340
カルシウム:リン比1:68.000
カリウムg0.290
ナトリウムg0.055
塩素g0.084
マグネシウムg0.020
mg13.000
mg0.990
マンガンmg0.000
亜鉛mg6.900
ヨウ素mg0.001
セレンmg0.067
ビタミンAIU43333.333
ビタミンDIU52.000
ビタミンEIU0.596
チアミンmg0.340
リボフラビンmg3.600
パントテン酸mg7.190
ナイアシンmg14.000
ピリドキシンmg0.57
葉酸mg0.810
ビタミンB12mg0.025
コリンmg情報なし
lilya編集部
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