手作り犬ごはんレシピ：サバと玄米のごはん

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部（@lilya_foods）と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点（量や食材、味付けなど）を解説で詳しく説明しています。
今回は、手作り犬ごはんのレシピ、サバと玄米のごはんをご紹介します。その他の犬ごはんのレシピに関する記事はこちらです。

このレシピの特徴

食後の血糖値の上昇を穏やかにする玄米やさつまいもを使い、糖尿病や太りにくいように配慮したレシピです。玄米はリンが多いので腎臓が悪い場合は避けた方が良いですが、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富な食材です。さつまいもと合わせることで、必要なエネルギー（カロリー）をまかないながら糖の吸収が穏やかになるようにしています。サバはDHA・EPAが豊富で血液をサラサラにしたり抗炎症作用も期待でき、良質なタンパク質として皮膚や被毛など全身で活躍してくれます。
このレシピは約107.2kcal/100gです。

サプリメントを追加することでAAFCO2016の栄養基準を満たすことが可能です

このレシピは、そのままでもできる限り栄養バランスがとれるように計算していますが、リーリャの犬ごはんマルチビタミン＆ミネラルを追加することで犬の栄養基準を満たすことができるように設計されています。この栄養基準を満たすことで犬は健康を維持することができ、一方で長期的に足りない栄養素があると体に不調をきたしたりしますが、一般的な食材だけでは栄養基準を満たすことが困難です。そのため、専用サプリメントをご用意しましたので、ぜひ一度ご検討ください。
〈サプリメント販売ページ〉
https://shop.lilya.jp/products/mv-mineral

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。

マサバ（焼き） 42g
ゆで卵　33g
さつまいも　53g
ブロッコリー（茹で） 46g
炊いた玄米　39g
水菜（茹で） 46g
舞茸　46g
すりゴマ　4g
（サプリメントを追加する場合）
リーリャの犬ごはんマルチビタミン＆ミネラル　3.1g

それぞれの体重・ライフステージに合わせた量について

体重やライフステージによって1日に必要なエネルギー（カロリー）が異なります。

体重とライフステージを入力するとレシピの分量を何倍にしたらいいのか表示するシミュレーターです。

レシピページの食材の分量を倍にすると1日分になります

また、下記の表は4kgの成犬を1とした時のそれぞれの係数です。
体重・ライフステージに合わせて表内の数字を、このレシピの各材料にかけて1日の量の目安にしてください。

例：4kgの肥満傾向の犬
マサバ（焼き）・・・42g×0.9=37.8g
ゆで卵・・・33g×0.9=39.7g
さつまいも（蒸し）・・・53g×0.9=47.7g
サプリメント・・・3.1g×0.9=2.8g

作り方

①ゆで卵を作り、水菜とブロッコリーは下茹でします。サバは素焼きにし骨を取り除きます。
②食材を細かくカットし計量します。（丸呑みしても問題ないくらいの大きさにします）
③鍋に舞茸、さつまいも、水（50cc）を入れて弱火にかけます。
④蓋をして10分ほど煮ます。
⑤火が通ったら玄米、水菜、卵、ブロッコリー、サバ、すりゴマを入れてよく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

料理のコツ・ポイント

玄米はパッケージ通り炊飯してください。玄米の硬さが気になる場合は柔らかめに炊くか、⑤で鍋に入れた時に少し煮ましょう。

注目食材

玄米

玄米は白米を精白する前の状態のもので、古くから食べられてきました。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で様々な効果が期待されています。また、食後の血糖値の上昇を穏やかにする低GI食品としても知られており、糖尿病の時や太りにくい食材として適量取り入れても良いでしょう。リンが多いので腎臓が悪い時は注意が必要です。玄米に含まれるフィチン酸はミネラルの吸収を阻害すると言われています。逆に言うと不要な重金属などのミネラルの排出を助けてくれる効果もあると言われています。極端に偏らせず、ローテーションで使うようにしましょう。

足りない栄養素を補うには

食材のみでもできる限り栄養バランスがとれるようには計算していますが、犬が健康を維持するために必要と言われる栄養基準を満たす設計にはなっていません。
AAFCO2016の栄養基準を満たすためには、このレシピではカルシウム、銅、亜鉛、ヨウ素、セレン、ビタミンAが不足しており、これらの栄養素は手作り食では不足しがちな栄養素になります。
リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると不足している栄養素を簡単に補うことができます。
不足しがちな栄養素を補うための解説記事はこちらに記載しています。

このレシピの100gあたりの栄養素

約104.6kcal/100g（サプリメントなし）
約107.2kcal/100g（サプリメントあり）

栄養素	単位	サプリメントなしの栄養素量	サプリメントありの栄養素量
粗タンパク質	g	6.869	7.227
アルギニン	g	0.442	0.444
ヒスチジン	g	0.310	0.311
イソロイシン	g	0.314	0.317
ロイシン	g	0.509	0.514
リジン	g	0.513	0.514
メチオニン	g	0.199	0.228
メチオニン＋シスチン	g	0.295	0.298
フェニルアラニン	g	0.302	0.305
フェニルアラニン+チロシン	g	0.552	0.557
トレオニン	g	0.336	0.340
トリプトファン	g	0.089	0.090
バリン	g	0.391	0.397
粗脂肪	g	5.275	5.275
リノール酸	g	0.495	0.495
カルシウム	g	0.066	0.230
リン	g	0.118	0.143
カリウム	g	0.286	0.518
ナトリウム	g	0.039	0.045
塩素	g	0.060	0.060
マグネシウム	g	0.029	0.035
鉄	mg	1.168	2.700
銅	mg	0.140	0.330
マンガン	mg	0.327	0.551
亜鉛	mg	0.713	2.410
ヨウ素	mg	0.006	0.035
セレン	mg	0.007	0.015
ビタミンA	IU	74.040	197.614
ビタミンD	IU	63.497	74.788
ビタミンE	IU	2.029	2.862
チアミン	mg	0.122	0.140
リボフラビン	mg	0.150	0.220
パントテン酸	mg	0.717	1.010
ナイアシン	mg	3.172	3.340
ピリドキシン	mg	0.210	0.362
葉酸	mg	0.058	0.060
ビタミンB12	mg	0.003	0.005
コリン	mg	51.142	51.142

※コリンは、サバ、卵、玄米、さつまいも、ブロッコリー、舞茸、ゴマの合算値で、水菜はデータがないため含んでいません。
参照：USDA FoodData Central

体重別給与量

このレシピで健康な成犬の一日の食事を与える場合の目安です。
詳細は、犬が一日で必要とするカロリー（エネルギー）や栄養素の計算方法をご確認ください。

※リーリャの犬ごはんで販売しているサプリメントを追加すると、このレシピの足りない栄養素を補いAAFCO2016の栄養基準に準拠したバランスの良い手作り犬ごはんにすることができます。
サプリメントについてはリーリャの犬ごはん通販サイトをご覧ください。

体重（kg）	DER（kcal）	1日の給与量（g）	1日のサプリ使用量（g）
1	112.000	104	1.1
2	188.361	176	1.8
3	255.305	238	2.5
4	316.784	295	3.1
5	374.495	349	3.7
6	429.370	400	4.2
7	481.994	449	4.7
8	532.765	497	5.2
9	581.969	543	5.7
10	629.822	587	6.2
15	853.663	796	8.4
20	1059.231	988	10.4
25	1252.198	1168	12.3
30	1435.684	1339	14.1
35	1611.644	1503	15.8
40	1781.406	1661	17.5
45	1945.931	1814	19.1
50	2105.938	1964	20.7