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手作り犬ごはんの量と適正体重の判断方法

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。今回は、手作り犬ご飯の量と適正体重の判断方法について解説しています。

「手作り犬ごはんを作ってみたいけど量が分からない」という声を聞きますが、実は難しくはありません。量に関しては、以下の3点にだけに気をつけていれば大丈夫です。

  • 頭の大きさを基準に一回の食事の目安量を決める
  • 体についた脂肪の付き具合で適正体重を判断する
  • ライフステージごとの食事量と必要エネルギーの違い

手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説でも詳しく説明していますので良かったらご覧ください。

頭の大きさを基準に一回の食事の目安量を決める

手作り犬ごはんの一回の食事の量の目安は耳の付け根から上の、頭のハチの大きさと言われています(耳の付け根部分まですっぽりかぶれるお椀があれば、それにすり切り1杯分です)。
ただ、同じだけ食べていても、人間と同じで犬も太りやすい子もいれば痩せやすい子もいるため、この量を絶対に守らなくてはいけない訳ではありません。適正な脂肪の付き具合を見ながら調整していってください。
食材中のエネルギーも影響を受けますので、体重やライフステージから算出する1日に必要なエネルギーも参考にしてください。カロリー(エネルギー)や栄養素の計算方法で解説しています。

体についた脂肪の付き具合で適正体重を判断する(BCS:ボディコンディションスコア)

ボディコンディションスコア(以下、BCS)とは見た目と体型(特に脂肪の付き具合)を5または9段階に分けて評価する方法です。今回は5段階で説明します。

理想体重の時

BCS3が該当し、以下のような状態が該当します。
過剰な脂肪がなく、肋骨に触れることが出来る。上から見て肋骨の後ろにくびれが見られる。横から見て腹部の吊り上りが見られる。

肥満傾向の時

BCS4以上が該当し、BCS5の肥満になると以下のような状態が該当します。
脂肪が厚く肋骨に触ることが困難で、腰椎や尾根部にも脂肪がある状態。腰のくびれはほとんどないか、見られない。腹部の吊り上がりはほとんどないか、むしろ垂れ下がっている。

痩せすぎの時

BCS2以下が該当し、BCS1の痩せになると以下のような状態が該当します。
肋骨、腰椎、骨盤が見て確認できる状態。触っても脂肪がわかず、腰のくびれと腹部の吊り上がりが顕著に出ている。

出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」

理想体重の算出方法

健康な犬の体脂肪は成犬では約20%前後となります。年齢によって出生時は1~2%ですが、離乳時までには10~15%となり、雌は雄よりも高くなる傾向になります。加齢に伴い徐脂肪体組織が減少し、8~10歳を超えると25~30%程度で正常となります。

健康な成犬の体脂肪約20%を基準としてBCSごとに理想体重の求め方は以下の通りです。
体脂肪率を用いた計算式は、理想体重=現在の体重÷(1-(0.2-体脂肪率))、となります。

BCS体脂肪率(%)理想体重(%)
1(痩せ)5以下85以下
2(やや痩せ)6~1486~94
3(理想体重)15~2495~106
4(やや肥満)25~34107~122
5(肥満)35~45以上123~146

ライフステージごとの食事量の違い

ライフステージごとに必要なエネルギー量が異なるため、それぞれ食事量が異なります。ライフステージごとに食事回数や目安量を基準とした食事量を調整してください。

離乳食期(小型犬は生後6~8週目、中型以上の犬種は生後6~8週目)

食事回数4回、目安量の2倍です。

成長期前期(小型犬は生後2~3ヶ月、中型以上の犬種は生後2~3ヶ月)

食事回数4回、目安量の2倍です。

成長期(小型犬は生後3~6ヶ月、中型以上の犬種は生後3~9ヶ月)

食事回数3回、目安量の1.5倍です。

成長期後期(小型犬は生後6~12ヶ月、中型以上の犬種は生後9~24ヶ月)

食事回数2回、目安量の1.2倍です。

成犬維持期(小型犬は生後1~7年、中型以上の犬種は生後2~5年)

食事回数1~2回、目安量の1倍です。

高齢期(小型犬は生後7年以降、中型以上の犬種は生後5年以降)

食事回数1~2回、目安量の0.8倍です。

lilya編集部
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