犬ごはんの食材解説

【米油(こめあぶら)】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、米油を使った手作り犬ごはんレシピ、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、米油について解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

米油を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

米油は犬にあげても大丈夫な食材です。もちろん、油なので少量でも高カロリーです。脂質を大量に摂ると、急性膵炎になってしまう恐れもあると言われていますので、目分量ではなく、適量を計って取り入れましょう。体に良いと言われる油はいろいろな種類がありますが、米油はビタミンEが豊富で抗酸化作用が期待できます。加熱に強い特徴があるので、手作りごはんでは炒めるときの油として使用するのもおすすめです。米油はクセのあるニオイがないため他の油では食べないという場合に試してみてください。

米油に含まれている栄養素と主な効果

米油の代表的な栄養素にはリノール酸ビタミンEビタミンKなどが含まれています。

リノール酸

必須脂肪酸の一つで、植物油に多く含まれている脂肪酸です。皮膚の水分を保ち健康な皮膚や被毛に寄与します。不足すると皮膚炎やフケが出る場合があるとされています。

ビタミンE

ビタミンEは8種類の化合物からなる栄養素の総称です。身体の酸化を防ぎ、がん予防や筋肉の損傷を軽減してくれる抗酸化作用があります。また、脂溶性ビタミンなので油と一緒に調理すると効率よく摂取できます。

ビタミンK

血液の凝固に深くかかわる栄養素で、血液を正常な状態に保つために必要な栄養素です。出血した際に血を止める重要な役割がある一方で、血液の凝固を抑えることもできるので血栓の予防にも有効です。

こんな子におすすめ

抗酸化作用を取り入れたい。
タンパク質を制限している時のカロリー補給のひとつに。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

脂溶性ビタミンを含むカボチャやレバーと合わせることで、効率よくビタミンを吸収することができます。

米油を使用したレシピ例


鶏むねとパプリカのごはん

健康な皮膚作りに役立てられるビタミンB2、B6などを含むパプリカと、良質なタンパク源である鶏むね肉と卵を使ったレシピです。鶏むね肉や卵、レバーに含まれるビタミンB群のひとつのナイアシンも健康な皮膚作りに必要な栄養素です。また、レバーにはビタミンAも豊富に含まれており、皮膚や粘膜を正常に保つのに必要です。

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。

鶏むね肉 65g
ゆで卵 32g
鶏レバー 13g
サツマイモ 91g
赤パプリカ 59g
ブロッコリー(茹で) 52g
舞茸 32g
米油 2g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g

作り方

①卵とブロッコリーを茹でておきます。ブロッコリーは小房に分けて3分ほど茹でます。
②食材をそれぞれ細かくカットし計量しておきます。愛犬が丸呑みしても問題ない大きさくらいの大きさが目安です。
③鍋に米油を熱し、レバー、鶏むね肉を炒めます。パラパラになるように炒めると仕上がりが均一です。
④舞茸、サツマイモ、水(50cc)を加えます。蓋をして弱火で10〜15分ほど煮ます。
⑤火が通ったらゆで卵、ブロッコリーを加えてよく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

詳細はこちらの記事で解説しています。

豚肉の炒め煮

疲労回復効果のあるビタミンB群を豊富に含む豚もも肉とビタミンAや鉄分、亜鉛が豊富な豚レバーを使ったレシピです。鶏肉や卵を使用していないので、鶏肉アレルギーに対応しています。レバーは栄養豊富な食材ですが、過剰症のあるビタミンAも多く含まれていますので、きちんと計量して使用することをおすすめします。小松菜やパルメザンチーズはカルシウムの補給に便利な食材です。舞茸にはカルシウムの吸収に必要なビタミンDが含まれており、風味もよくなります。サツマイモとカボチャはしっかりとした甘みがあり、甘みが大好きなわんちゃんに最適なメニューです。

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。

豚もも肉 96g
豚レバー 24g
小松菜(茹で) 64g
カボチャ 56g
さつまいも 56g
舞茸 48g
パルメザンチーズ 8g
米油 2g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g

作り方

①ゆで卵を作り、小松菜は下茹でしておきます。
②材料を細かく切り計量します。
③鍋に米油を温め、豚もも肉と豚レバーを炒めます。
④パラパラになったら舞茸、サツマイモ、カボチャを加えます。
⑤蓋をして弱火で15分ほど蒸し焼きにします。焦げ付きそうな場合は水50ccを入れます。
⑥火が通ったら下茹でした小松菜を入れます。
⑦冷めたらパルメザンチーズを入れてよく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

詳細はこちらの記事で解説しています。

体重、ライフステージ別に正確な材料の分量が知りたい方は以下のシミュレーターを活用してください。

ご家庭のわんちゃんの場合のレシピの分量の倍率が計算できます。

kg

小数点なしで入力してください。小数点以下の数字は四捨五入されます。

授乳期の場合は子犬の数で変化します。数字は最低限の目安なので獣医に相談してください。
シニア期は年齢の幅も広く、個体差も大きいです。シニア期の数値は初期設定の数値とし、体重・体型の増減を見て調節することをおすすめします。

レシピページの食材の分量を倍にすると1日分になります

その他の米油を使ったレシピはこちらをご覧ください。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値
粗タンパク質g0.000
アルギニンg0.000
ヒスチジンg0.000
イソロイシンg0.000
ロイシンg0.000
リジンg0.000
メチオニンg0.000
メチオニン+シスチンg0.000
フェニルアラニンg0.000
フェニルアラニン+チロシンg0.000
トレオニンg0.000
トリプトファンg0.000
バリンg0.000
粗脂肪g100.000
リノール酸g32.000
カルシウムg0.000
リンg0.000
カルシウム:リン比
カリウムg0.000
ナトリウムg0.000
塩素g
マグネシウムg0.000
mg0.000
mg0.000
マンガンmg0.000
亜鉛mg0.000
ヨウ素mg0.000
セレンmg0.000
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU38.740
チアミンmg0.000
リボフラビンmg0.000
パントテン酸mg0.000
ナイアシンmg0.000
ピリドキシンmg0
葉酸mg0.000
ビタミンB12mg0.000
コリンmg情報なし
lilya編集部
lilya編集部
はじめまして!lilya(リーリャ)編集部です!このWEBサイトは犬が少しでも長く健康でいられるための情報を発信するメディアです。手作り犬ごはんや犬の健康情報を発信するInstagramもやっていますのでぜひフォローしてください!