Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、皮膚の調子が悪い時の解説をします。
かゆみやフケ、湿疹などの皮膚の症状はよく見られ、困っている方も多いかと思います。愛犬の皮膚の調子が悪いとき、いろいろな原因が考えられ、季節性のものや感染症によるものもあります。この記事では食事・ドッグフードから考えられる原因を中心に見ていきましょう。
ドッグフードに含まれる成分が犬の皮膚に与える影響とは?
フード以外の原因ももちろんありますが、皮膚や被毛には食事による影響が出やすく、変化がみられやすいと言われています。特に皮膚の薄い目元、口元、脇、お腹や粘膜は敏感なので症状が出やすいとされています。
特に皮膚の健康に関わる栄養素
※どの栄養素も極端な摂り方ではなく、適切な量を摂るようにしましょう。
タンパク質
皮膚や被毛はケラチンというタンパク質から作られているので、不足してしまうと健康的な皮膚や被毛に影響が出てしまいます。
ビタミンA
脂溶性ビタミンのひとつでレバーや卵などに多く含まれています。皮膚や粘膜、目の健康に関わっています。過剰症のある栄養素なので摂りすぎには注意しましょう。
亜鉛
不足すると皮膚や被毛に異常が出てしまいます。牛肉やレバー、卵などに比較的含まれていますが、手作りごはんでは亜鉛が足りなくなりがちなので注意が必要です。
DHA・EPA
抗炎症作用があることから健康な皮膚のサポートをしてくれます。適量を魚油や青魚から摂るようにしたい栄養素です。
食物アレルギーが原因で起こる犬の皮膚トラブルについて知ろう
食物アレルギーでは多くの場合、食材に含まれるタンパク質に過剰反応してしまい、アレルギー性皮膚炎として症状が出てしまいます。血液検査もありますが、はっきりとした診断を受けるには除去食試験と負荷試験を行う必要があります。牛肉・乳製品・鶏肉など食材によってアレルギーの原因になりやすいものもあります。詳しくは犬のアレルギーについての記事も参照してください。
ドッグフードで犬の皮膚トラブルを予防するための注意点はある?
食物アレルギーの場合
アレルギーの原因となる食材がわかっている場合は、原料に含まれていないかの確認は欠かせません。ペットフードは原材料を記載する義務はありますが、原材料の原料(例:チーズの原料)まで記載しなくても良いことになっています。これにより、原因を避けているつもりでも症状が治らずに
添加物や製造の影響
ペットフードに使用できる添加物の種類や量はペットフード安全法で決められていますが、なかには発がん性が懸念されているものも含まれていることも事実です。ネットで検索すると、植物由来の添加物なら安心かと思いきや、抽出するために使用している薬剤が残っているかもしれないという記事も出てきてしまいます。また、製造段階で他の原材料が混入するケースも多く、パッケージに記載されている原材料だけでは判断が難しい場合もあります。そういった面でいうと、原材料のはっきりしている手作りごはんも有効な手段かと思います。
皮膚トラブルには、ドッグフード以外にも注意すべきことがある
環境の要因
アレルギーの原因となるものは食物以外にもたくさんあります。花粉、カビや菌、虫、ハウスダスト、草や樹木などが挙げられます。季節によって除草剤を散布するエリアがわかるようでしたら、散歩コースを変えても良いかもしれません。
日頃のケア
ブラッシング
外出時についてしまった埃や汚れを落としましょう。被毛のもつれを予防することで、皮膚の炎症などの予防にも繋がります。また、同時に皮膚へのマッサージ効果も期待できます。ブラッシングなどのスキンシップでしこりなどの異常を発見する機会にもなります。
シャンプー
汚れやノミ・ダニなどを取り除き、皮膚病対策になります。すでに炎症があり、状態によっては薬用シャンプーで治療する場合もあります。洗いすぎも皮膚の乾燥や炎症につながることもあるので、通常であれば月に一度程度のシャンプーで良いと言われています。
まとめ
食べ物は皮膚や被毛の状態に大きく影響します。原材料のはっきりした食事で、バランス良く栄養を摂るように心掛けたいですね。不安な原料については購入する前に調べたり、かかりつけ獣医師に相談することも大事です。また、日頃のブラッシングなどのケアも、皮膚の異常やしこりなどを発見することにつながります。合うフードと日頃のケアの両方で健康な皮膚を目指しましょう。