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【犬の胆泥症】原因・治療・予防・食事(低脂質フードの手作り解説含む)について

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回の記事では、犬の胆泥症について解説しています。

犬の胆泥症とは

胆泥症は、胆のうとよばれる臓器で発生する病気です。胆のうは肝臓で作られた胆汁を貯めておく役割があります。胆汁は脂肪の消化吸収を助ける働きや老廃物を便と一緒に排出する役割がありますが、胆泥症は胆汁が濃縮されすぎて出にくくなっている状態を指します。

症状

胆泥症になると、胆のうに胆泥と呼ばれる胆汁が濃縮され、泥状になったものが溜まっていきますが、初期の少量しか溜まっていない状態では特に症状がでないことが大半です。ただし、肝臓に負担がかかっているため、血液検査で発見されることがあります。

胆泥症は、胆のう炎や肝炎などとの合弁症が発症することがあり、これらが発症していると発熱や食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛などがみられます。胆泥が胆のうから出だし、胆管の通過障害や閉塞が起こると、黄疸や尿が黄色くなるなどの症状が出てしまい、重症化すると胆のうや胆管が破裂して腹膜炎をおこし、最悪の場合亡くなってしまうことがあります。

発生原因

胆泥症の発生原因ははっきりとは分かっていません。胆のうの収縮機能の低下や胆汁の流れの停滞など様々な原因が考えられています。傾向としては、高脂血症や脂質代謝異常をもつ犬に多く見られ、高脂肪の食事も原因の一つではと考えられており、低脂質の食事を勧められることがあります。

治療方法

症状が軽度で他の疾患も見られない場合は、特に治療を行わずに経過観察を行うこともあります。症状が重い場合は胆汁の流れをよくする薬剤を使用したり、さらに症状が重く、胆管閉塞の危険性がある場合は外科的処置として胆のうを切除することもあります。胆のうの切除は脂肪分の消化吸収に影響を与える可能性はあるものの、深刻な影響はないと言われています。

犬の胆泥症を予防するためには

高脂質の食事は胆泥症の原因となる可能性があるため、脂肪分が多すぎる食事は控えるようにしてください。特に高脂血症や脂質代謝異常のある場合は低脂肪な食事が求められる場合があります。症状が出て獣医から指導がある場合は別ですが、通常時は栄養バランスの取れた普通の食事をしていれば問題ありません。

胆泥症の飼い犬向けに低脂質フードを手作りするなら

手作り犬ごはんレシピを紹介しているリーリャの犬ごはんでは、様々な特徴のあるレシピを公開しています。その中でも胆泥症で低脂質フードにしたい方には「ささみとカボチャのごはん」がおすすめです。

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。
ささみ 70g
茹で卵 25g
炊いた白米 101g
カボチャ 58g
水菜 25g
舞茸 23g
すりゴマ 3g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g

こちらは体重とライフステージを入力するとレシピの分量を何倍にしたらいいのか表示するシミュレーターです。

ご家庭のわんちゃんの場合のレシピの分量の倍率が計算できます。

kg

小数点なしで入力してください。小数点以下の数字は四捨五入されます。

授乳期の場合は子犬の数で変化します。数字は最低限の目安なので獣医に相談してください。
シニア期は年齢の幅も広く、個体差も大きいです。シニア期の数値は初期設定の数値とし、体重・体型の増減を見て調節することをおすすめします。

レシピページの食材の分量を倍にすると1日分になります

作り方

①卵は茹で卵にしておきます。食材を計量し細かくカットします。
②鍋に水(50cc)を入れて、ささみ、カボチャ、水菜、舞茸を加えます。蓋をして弱火で10〜15分ほど加熱します。
③火が通ったら茹で卵、炊いた白米、すりゴマを入れてよく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

詳しくはささみとカボチャのごはんのレシピ詳細をご覧ください

ささみとカボチャのごはん以外にも「タラと豆腐のごはん」や「タラの低脂質ごはん」など低脂質をコンセプトにしたメニューがあります。

lilya編集部
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