【とうもろこし】手作り犬ごはんの食材解説（犬にあげていいか？、調理のポイント、栄養について）

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部（@lilya_foods）と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点（量や食材、味付けなど）を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、とうもろこしについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

とうもろこしを犬にあげていいか？あげる場合の注意点

とうもろこしは犬にあげても大丈夫な食材です。米、小麦と並んで世界三大穀物のひとつで、市販のドライフードにも使われることが多い食材です。種類も加工品も多く、様々な形で流通しています。
与えるときは生ではなく加熱してあげましょう。柔らかくなり甘みも増します。
手作りフードで使うときはフードプロセッサーなどで細かくした方が消化吸収しやすくなります。
また、皮や芯は食べさせないようにしましょう。特に芯は消化できず、大きいままだと喉に詰まってしまう恐れもあるので、誤飲しないように注意しましょう。

とうもろこしに含まれている栄養素と主な効果

とうもろこしの代表的な栄養素にはカリウム、食物繊維、炭水化物（糖質）、葉酸、リノール酸などが含まれています。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。
通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

炭水化物（糖質）

主にエネルギー源となる糖質は炭水化物とも呼ばれ、米や麦などの穀類、イモ類、豆類に豊富に含まれます。糖質は単糖類、二糖類、多糖類に分類することができ働きも異なります。
糖質は体内に入ると消化・吸収を経て、グルコース（ブドウ糖）に分解されて体を動かすエネルギーとなります。特に脳細胞や神経組織、赤血球など体の重要な部位のエネルギー源となる栄養素はこのグルコースだけです。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。
体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。

リノール酸

必須脂肪酸の一つでオメガ6系多価不飽和脂肪酸に分類されます。皮膚の潤いを保ち、バリア機能を維持してくれる働きがあります。高エネルギーなので摂りすぎると肥満の原因にもなり得ますので適量の摂取をしたい栄養素です。

こんな子におすすめ

エネルギー源として取り入れたい。
整腸作用を取り入れたい。

100g当たりの栄養成分

出典：日本食品標準成分表２０２０年版（八訂）
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素	単位	成分値
粗タンパク質	g	3.600
アルギニン	g	0.150
ヒスチジン	g	0.083
イソロイシン	g	0.110
ロイシン	g	0.320
リジン	g	0.160
メチオニン	g	0.078
メチオニン＋シスチン	g	0.142
フェニルアラニン	g	0.140
フェニルアラニン+チロシン	g	0.260
トレオニン	g	0.140
トリプトファン	g	0.031
バリン	g	0.170
粗脂肪	g	1.700
リノール酸	g	0.530
カルシウム	g	0.003
リン	g	0.100
カルシウム：リン比		33.333
カリウム	g	0.290
ナトリウム	g	0.000
塩素	g
マグネシウム	g	0.037
鉄	mg	0.800
銅	mg	0.100
マンガン	mg	0.320
亜鉛	mg	1.000
ヨウ素	mg	0.000
セレン	mg	0.000
ビタミンA	IU	0.000
ビタミンD	IU	0.000
ビタミンE	IU	0.447
チアミン	mg	0.150
リボフラビン	mg	0.100
パントテン酸	mg	0.580
ナイアシン	mg	2.300
ピリドキシン	mg	0.14
葉酸	mg	0.095
ビタミンB12	mg	0.000
コリン	mg	23.000