Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬に必要な栄養素のうち、食物繊維について解説します。その他の犬に必要な栄養に関する記事はこちらです。
食物繊維の働き・効果
食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。
食物繊維を多く含む食材
大豆、納豆、小豆、いんげん豆、アーモンド、ごぼう、ブロッコリー、サツマイモ、かぼちゃ、きのこ、わかめ、こんぶ、など。
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食物繊維が不足・過剰になると?
ごく普通の食事をしている限りは取り過ぎるということはないですが、過剰摂取になると下痢になる場合があります。過剰摂取が長期にわたるとカルシウムや鉄の吸収が阻害されてミネラル不足になる恐れがあります。一方で、不足すると腸の働きが低下して便秘がちになります。これにより有害物質が腸内に長期間存在していると大腸がんのリスクが上昇します。また、血糖値が上昇しやすくなるため糖尿病のリスクも上昇します。
関連情報
食物繊維の詳細解説
以前は栄養素の吸収を阻害するものとして認識されていましたが、今では健康維持や生活習慣病の予防などの機能が明らかになってきています。冒頭で説明した有害物質の排出や腸内細菌の活動を助ける役割以外にも、海藻や果物に含まれる水溶性食物繊維には血中コレステロールを減少させたり、血糖値の急激な上昇を抑制する働きがあり、動脈硬化や糖尿病を予防する働きがあります。また、食物繊維は消化されずに膨らむため満腹感を持続させる働きもあるためダイエットにも効果的です。ちなみに消化や吸収されないからといって犬の胃腸の負担になることはないので積極的に与えてください。