犬ごはんの食材解説

【苺(イチゴ)】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、イチゴについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

苺(イチゴ)を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

苺(イチゴ)は犬にあげても大丈夫な食材です。ヘタは取り除き、喉に詰まらない大きさにしてからあげると安心です。苺の90%が水分なので、水分補給を兼ねたおやつとしても使いやすいでしょう。また、ポリフェノールも含まれているので抗酸化作用も期待できます。苺にはキシリトールが含まれていますが、その量はわずかで乾燥重量100gあたり約350mgと言われています。体重1kgあたり0.2gで低血糖がみられると言われています。中毒症状が出るにはかなりの量を食べることになりますが、個体差もあるので体調が優れない場合は控えた方が安全といえます。ただし、キシリトールガムは数粒で低血糖などの中毒症状が現れてしまいますので、どんな犬でも十分注意しましょう。

苺(イチゴ)に含まれている栄養素と主な効果

苺の代表的な栄養素にはカリウム食物繊維ビタミンCなどが含まれています。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。
通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

ビタミンC

美容でよく聞くビタミンCは、コラーゲンの生成に関わり、筋肉や皮膚、骨、歯などを強化してくれます。また、免疫機能をサポートする働きがあるので、感染症予防にも役立ちます。ストレスが加わると大量に消費されるためストレスへの抵抗力を高めるためにも有効です。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

水分補給も兼ねたおやつとしてそのまま食べさせたり、冷凍してミキサーにかけてスムージーのようにしても良いでしょう。

こんな子におすすめ

抗酸化作用を取り入れたい。
水をあまり飲まない。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値
粗タンパク質g0.900
アルギニンg0.034
ヒスチジンg0.015
イソロイシンg0.025
ロイシンg0.042
リジンg0.034
メチオニンg0.012
メチオニン+シスチンg0.028
フェニルアラニンg0.024
フェニルアラニン+チロシンg0.038
トレオニンg0.029
トリプトファンg0.008
バリンg0.032
粗脂肪g0.100
リノール酸g0.029
カルシウムg0.017
リンg0.031
カルシウム:リン比1:1.824
カリウムg0.170
ナトリウムg0.000
塩素g
マグネシウムg0.013
mg0.300
mg0.050
マンガンmg0.200
亜鉛mg0.200
ヨウ素mg0.001
セレンmg0.000
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU0.596
チアミンmg0.030
リボフラビンmg0.020
パントテン酸mg0.330
ナイアシンmg0.400
ピリドキシンmg0.04
葉酸mg0.090
ビタミンB12mg0.000
コリンmg5.700
lilya編集部
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