犬ごはんの食材解説

【柿】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、柿について解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

柿を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

柿は犬にあげても大丈夫な食材です。生であげることができますが、種やヘタは取り除きましょう。皮は硬いので消化しにくいうえ、農薬の心配もあるので剥いた方が安全です。抗酸化作用のあるβ-クリプトキサンチンやリコピンも含まれており、抗がん作用も期待されます。水分が多く含まれているので、水分補給代わりのおやつとしても使うことができます。また、甘みが強いので、食欲が落ちている子にも効果的です。干し柿も無添加であれば食べられます。水分が抜けることで、β-カロテンなどの成分が増えますが、同様にカロリーも4倍以上になります。カリウムも4倍近く上がるので、腎臓病などでカリウムの制限がある場合は要注意です。生の柿と同じ感覚であげないように注意しましょう。

柿に含まれている栄養素と主な効果

柿の代表的な栄養素にはビタミンCβ-カロテンカリウム食物繊維などが含まれています。

ビタミンC

美容でよく聞くビタミンCは、コラーゲンの生成に関わり、筋肉や皮膚、骨、歯などを強化してくれます。また、免疫機能をサポートする働きがあるので、感染症予防にも役立ちます。ストレスが加わると大量に消費されるためストレスへの抵抗力を高めるためにも有効です。

β-カロテン

β-カロテンはビタミンAとして機能し、視力のサポートや、がんを抑制する抗酸化作用があると言われています。また、皮膚や粘膜を正常に維持する働きもあります。油に溶けやすいので、炒めたりすると効果的に吸収できます。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

水分補給も兼ねたおやつとして。
豚肉と合わせてビタミンCや疲労回復効果をアップ。
柿を使ったレシピはこちらをご覧ください。

こんな子におすすめ

小酸化作用を取り入れたい。
整腸作用を取り入れたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値(甘柿)
粗タンパク質g0.400
アルギニンg0.017
ヒスチジンg0.008
イソロイシンg0.017
ロイシンg0.026
リジンg0.023
メチオニンg0.006
メチオニン+シスチンg0.016
フェニルアラニンg0.017
フェニルアラニン+チロシンg0.025
トレオニンg0.020
トリプトファンg0.007
バリンg0.019
粗脂肪g0.200
リノール酸g0.004
カルシウムg0.009
リンg0.014
カルシウム:リン比1:1.556
カリウムg0.170
ナトリウムg0.001
塩素g
マグネシウムg0.006
mg0.200
mg0.030
マンガンmg0.500
亜鉛mg0.100
ヨウ素mg0.000
セレンmg0.000
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU0.149
チアミンmg0.030
リボフラビンmg0.020
パントテン酸mg0.280
ナイアシンmg0.300
ピリドキシンmg0.06
葉酸mg0.018
ビタミンB12mg0.000
コリンmg7.600
lilya編集部
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