犬ごはんの食材解説

【ひじき】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、ひじきについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

ひじきを犬にあげていいか?あげる場合の注意点

ひじきは犬にあげても大丈夫な食材です。食物繊維が豊富なので整腸作用も期待できますが、食べ過ぎによる下痢や便秘も気をつけましょう。また、カリウムやマグネシウムも多く含まれているので、腎臓病や尿石症などで制限がある場合には注意が必要です。ひじきといえば鉄分が豊富なイメージがありますが、下処理の際に鉄釜かステンレス釜かで変わります。近年はステンレス釜が主流で、昔のように豊富な鉄分は含まれていないことが多いようです。とはいえ、カルシウムなどのミネラルが豊富なので、手作りごはんで不足しがちな栄養素の補給に便利な食材です。
乾燥ひじきの戻し方は水戻し・茹で戻し・水戻し後に茹でこぼすなどがあります。ひじきに含まれる無機ヒ素が心配な場合は水戻し後に茹でこぼす方法がおすすめです。無機ヒ素は水に溶け出す性質があり、水戻しで50%減・茹で戻しで80%減・水戻し後に茹でこぼしで90%減らすことができるとされています。

ひじきに含まれている栄養素と主な効果

ひじきの代表的な栄養素にはカルシウムカリウムヨウ素マグネシウムなどが含まれています。

カルシウム

骨や歯を作ったり、細胞間の情報伝達や神経や脳の正常な働きを助けます。血液中のカルシウムが足りなくなると骨から放出されて使われます。そのため、不足状態が続くと骨が脆くなってしまいます。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

ヨウ素

甲状腺に取り込まれたヨウ素は甲状腺ホルモンを作り、新陳代謝を促します。甲状腺機能が低下すると疲れやすくなったり、太りやすいなどの症状が出るほか、神経症状も見られます。海産物に多く含まれる要素は、島国である日本において取り入れやすい栄養素と言えます。AAFCOでも上限値が設けられていますが、摂りすぎによる過剰症があります。

マグネシウム

カルシウムやリンとともに骨を形成したり、体内の様々な代謝に関わっています。カルシウムなどと一緒で骨や歯を作るのに大切な成分です。カルシウム、リンとともに適切なバランスで摂らないと骨が脆くなる原因と言われています。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

キノコ類やサケ・イワシなどのビタミンDと合わせてカルシウムを効率よく吸収。
トマトやピーマンと合わせて足りないビタミンCを補給。
ひじきを使ったレシピはこちらをご覧ください。

こんな子におすすめ

カルシウムの補給をしたい。
整腸作用を取り入れたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位ステンレス釜鉄釜
粗タンパク質g0.7000.700
アルギニンg0.0360.000
ヒスチジンg0.0120.000
イソロイシンg0.0310.000
ロイシンg0.0550.000
リジンg0.0230.000
メチオニンg0.0170.000
メチオニン+シスチンg0.0250.000
フェニルアラニンg0.0350.000
フェニルアラニン+チロシンg0.0580.000
トレオニンg0.0350.000
トリプトファンg0.0110.000
バリンg0.0390.000
粗脂肪g0.3000.300
リノール酸g0.0080.000
カルシウムg0.0960.096
リンg0.0020.002
カルシウム:リン比1:0.0211:0.021
カリウムg0.1600.160
ナトリウムg0.0520.052
塩素g
マグネシウムg0.0370.037
mg0.3002.700
mg0.0100.010
マンガンmg0.0600.060
亜鉛mg0.1000.100
ヨウ素mg0.9600.960
セレンmg0.0000.000
ビタミンAIU0.0000.000
ビタミンDIU0.0000.000
ビタミンEIU0.5960.596
チアミンmg0.0000.000
リボフラビンmg0.0000.000
パントテン酸mg0.0000.000
ナイアシンmg0.0000.000
ピリドキシンmg00
葉酸mg0.0010.001
ビタミンB12mg0.0000.000
コリンmg情報なし情報なし

参考

農林水産省 ヒジキに含まれるヒ素の低減に向けた取組
農林水産省 乾燥ヒジキのヒ素を減らす調理法の調査結果

lilya編集部
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