犬ごはんの食材解説

【鰤(ブリ)】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、ブリについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

鰤(ブリ)を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

鰤(ブリ)は犬にあげても大丈夫な食材です。ブリは旬の冬には「寒ブリ」と呼ばれ脂のりがよく人気の高い食材です。とはいえ養殖も盛んなので一年を通して流通している魚の一つです。
ブリなどの青魚には必須脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれており、健康な脳や身体作りのためには欠かせない栄養素です。
ブリは比較的骨が少ないので、調理しやすい種類の魚ですが、調理の際は取り残しがないように気をつけましょう。骨抜きを使って抜いたり、加熱すると身から骨が外れやすくなります。また、生ではなく必ず加熱してからあげるようにしましょう。

鰤(ブリ)に含まれている栄養素と主な効果

ブリの代表的な栄養素にはたんぱく質DHA・EPA脂質ビタミンDなどが含まれています。

たんぱく質

筋肉や臓器、皮膚など体の基本となる組織を作り、生命活動を維持するために必要な栄養素です。成長促進や免疫力の向上など身体的なこと以外に脳の活性化や精神の安定などにも影響します。肉類と同じく、魚類もアミノ酸のバランスが良く良質なたんぱく質です。筋が少ないので消化しやすいと言われています。

DHA・EPA

テレビなどでもよく見かける栄養素でDHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエン酸のことを指します。オメガ3脂肪酸で、海水魚の魚油に多く含まれています。炎症を抑える作用や、がんを抑制したり脳機能を向上させるなどの効果があるとされています。

脂質

脂質は、細胞膜や血液など体を構成する成分としてなくてはならない栄養素で、脂溶性ビタミンの吸収や神経の働きにも関わっています。エネルギー価が高く、効率の良さが特徴ですが、一方で摂りすぎると肥満の原因になります。体内で作ることができる一価脂肪酸に対して、リノール酸やリノレン酸、EPA、DHAなどの多価不飽和脂肪酸は体内で作ることができないので食事から摂る必要があります。

ビタミンD

カルシウムやリンの吸収を促し、骨や歯に沈着させる働きがあり、成長期には特に重要になります。また血中カルシウム濃度の調整にも深くかかわっています。カルシウムの摂取が十分で、ビタミンDが正常に機能していれば歯や骨の健康が維持されるだけでなく、ストレス解消などにも貢献します。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

にんじんやモロヘイヤのβ-カロテンと合わせて抗酸化作用をプラス。
大豆や豆腐と合わせて脳機能の活性化をはかる。

こんな子におすすめ

痴呆予防や脳の活性化をしたい。
運動量が多く身体作りをしたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値
粗タンパク質g21.400
アルギニンg1.200
ヒスチジンg1.700
イソロイシンg1.000
ロイシンg1.700
リジンg2.000
メチオニンg0.680
メチオニン+シスチンg0.910
フェニルアラニンg0.870
フェニルアラニン+チロシンg1.610
トレオニンg1.000
トリプトファンg0.250
バリンg1.200
粗脂肪g17.600
リノール酸g0.190
カルシウムg0.005
リンg0.130
カルシウム:リン比26.000
カリウムg0.380
ナトリウムg0.032
塩素g
マグネシウムg0.026
mg1.300
mg0.080
マンガンmg0.010
亜鉛mg0.700
ヨウ素mg0.024
セレンmg0.057
ビタミンAIU166.667
ビタミンDIU320.000
ビタミンEIU2.980
チアミンmg0.230
リボフラビンmg0.360
パントテン酸mg1.010
ナイアシンmg9.500
ピリドキシンmg0.42
葉酸mg0.007
ビタミンB12mg0.004
コリンmg情報なし
lilya編集部
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