犬ごはんの食材解説

【茄子(ナス)】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、ナスについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

茄子(ナス)を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

茄子は犬にあげても大丈夫な食材です。生でも加熱しても食べられますが、皮は生だと硬いので加熱するか細かく刻んだ方が安全です。93%は水分なので、水分補給にも使うことができます。カロリーが低いので、ダイエット中でも使いやすい食材の一つです。栄養価が低いと思われがちな茄子ですが、意外な栄養素が含まれています。青紫色の皮に含まれるアントシアニンのひとつ、ナスニンは抗炎症作用が期待できます。また、コリンエステルという物質が豊富に含まれており、犬・猫での効果は不明ですが、人間では血圧を下げたり交感神経を抑制しリラックス効果があると言われています。

茄子(ナス)に含まれている栄養素と主な効果

茄子の代表的な栄養素にはカリウム食物繊維葉酸などが含まれています。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

にんじんやピーマンなどと合わせてビタミンを補強。
豚肉と合わせて疲労回復に。

こんな子におすすめ

整腸作用を取り入れたい。
ダイエット中の子。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値(生)成分値(茹で)
粗タンパク質g1.1001.000
アルギニンg0.0590.052
ヒスチジンg0.0240.022
イソロイシンg0.0340.030
ロイシンg0.0530.047
リジンg0.0560.050
メチオニンg0.0110.010
メチオニン+シスチンg0.0220.020
フェニルアラニンg0.0380.034
フェニルアラニン+チロシンg0.0640.057
トレオニンg0.0370.031
トリプトファンg0.0110.010
バリンg0.0460.040
粗脂肪g0.1000.100
リノール酸g0.0040.004
カルシウムg0.0180.020
リンg0.0300.027
カルシウム:リン比1:1.6671:1.350
カリウムg0.2200.180
ナトリウムg0.0000.001
塩素g
マグネシウムg0.0170.016
mg0.3000.300
mg0.0600.050
マンガンmg0.1600.150
亜鉛mg0.2000.200
ヨウ素mg0.0000.000
セレンmg0.0000.000
ビタミンAIU0.0000.000
ビタミンDIU0.0000.000
ビタミンEIU0.4470.447
チアミンmg0.0500.040
リボフラビンmg0.0500.040
パントテン酸mg0.3300.290
ナイアシンmg0.5000.400
ピリドキシンmg0.050.03
葉酸mg0.0320.022
ビタミンB12mg0.0000.000
コリンmg6.99.4
lilya編集部
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