犬ごはんの食材解説

【納豆】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、納豆について解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

納豆を犬にあげていいか?あげる場合の注意点

納豆は犬にあげても大丈夫な食材です。付属のタレなど味付けはせず、そのままあげましょう。もちろんネギなどのトッピングもしてはいけません。もともとが大豆なので、タンパク質やカリウムも豊富です。腎臓病などでタンパク質やカリウムを制限している場合は注意しましょう。ビタミンやミネラルも豊富で、手作りごはんで不足しがちな栄養素を補給できます。また、血栓を溶かす作用があることで有名なナットウキナーゼという酵素は、70℃で死滅してしまいます。手作りごはんでは、加熱調理はせず、最後にトッピングするようにした方が効果が得られます。ひき割りやすり潰すと、より吸収しやすくなります。

納豆に含まれている栄養素と主な効果

納豆の代表的な栄養素にはビタミンK葉酸カリウムカルシウムなどが含まれています。

ビタミンK

血液の凝固に深くかかわる栄養素で、血液を正常な状態に保つために必要な栄養素です。出血した際に血を止める重要な役割がある一方で、血液の凝固を抑えることもできるので血栓の予防にも有効です。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

カルシウム

骨や歯を作ったり、細胞間の情報伝達や神経や脳の正常な働きを助けます。血液中のカルシウムが足りなくなると骨から放出されて使われます。そのため、不足状態が続くと骨が脆くなってしまいます。

全身へ酸素を運ぶ役割があります。鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が吸収率が高く、動物性の食材に多く含まれます。貯蔵鉄というかたちで肝臓や腎臓などに貯められ、足りなくなると補充されたり、運搬鉄というかたちで体内に運ばれます。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

カボチャやピーマンなどのビタミンCをプラス。
犬用のフリーズドライ納豆も扱いやすくて手軽です。

こんな子におすすめ

整腸作用を取り入れたい。
食欲のない時に。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値
粗タンパク質g16.500
アルギニンg0.950
ヒスチジンg0.490
イソロイシンg0.790
ロイシンg1.300
リジンg1.100
メチオニンg0.260
メチオニン+シスチンg0.580
フェニルアラニンg0.880
フェニルアラニン+チロシンg1.590
トレオニンg0.670
トリプトファンg0.250
バリンg0.850
粗脂肪g10.000
リノール酸g5.000
カルシウムg0.090
リンg0.190
カルシウム:リン比1:2.111
カリウムg0.660
ナトリウムg0.002
塩素g
マグネシウムg0.100
mg3.300
mg0.610
マンガンmg0.000
亜鉛mg1.900
ヨウ素mg0.000
セレンmg0.016
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU0.745
チアミンmg0.070
リボフラビンmg0.560
パントテン酸mg3.600
ナイアシンmg1.100
ピリドキシンmg0.24
葉酸mg0.120
ビタミンB12mg0.000
コリンmg57
lilya編集部
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