【さやえんどう】手作り犬ごはんの食材解説（犬にあげていいか？、調理のポイント、栄養について）

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部（@lilya_foods）と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点（量や食材、味付けなど）を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、さやえんどうについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

さやえんどうを犬にあげていいか？あげる場合の注意点

さやえんどうは犬にあげても大丈夫な食材です。さやえんどうはえんどう豆を若いうちに収穫し、サヤごと食べるものです。そのうち、小ぶりなものを絹さやと呼んでいます。人間の食事でも煮物やサラダによく使われる食材です。犬ごはんの調理の際は、スジを取り除きましょう。生よりも加熱してからの方が消化しやすく、青臭さも軽減されるので食べやすくなります。豆類はタンパク源にもなりますが、動物性タンパク質の方が吸収されやすいとされています。アレルギーなどの特別な理由がない限りは肉・魚と合わせて、タンパク質のバランスを補うイメージで使うと良いでしょう。

さやえんどうに含まれている栄養素と主な効果

さやえんどうの代表的な栄養素にはタンパク質、カリウム、β-カロテン、葉酸などが含まれています。

タンパク質

筋肉や臓器、皮膚など体の基本となる組織を作り、生命活動を維持するために必要な栄養素です。成長促進や免疫力の向上など身体的なこと以外に脳の活性化や精神の安定などにも影響します。犬にとって豆類などの植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質よりも吸収されにくいとされています。特別な理由がない限り、お肉やお魚と合わせて摂るようにしましょう。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて積極的に摂るようにしたい栄養素です。

β-カロテン

β-カロテンはビタミンAとして機能し、視力のサポートや、がんを抑制する抗酸化作用があると言われています。また、皮膚や粘膜を正常に維持する働きもあります。油に溶けやすいので、炒めたりすると効果的に吸収できます。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています

こんな子におすすめ

抗酸化作用を取り入れたい
タンパク源のバリエーションを増やしたい

100g当たりの栄養成分

出典：日本食品標準成分表２０２０年版（八訂）
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素	単位	成分値（生）	成分値（茹で）
粗タンパク質	g	3.100	3.200
アルギニン	g	0.100	0.100
ヒスチジン	g	0.043	0.044
イソロイシン	g	0.084	0.085
ロイシン	g	0.120	0.120
リジン	g	0.130	0.130
メチオニン	g	0.025	0.025
メチオニン＋シスチン	g	0.046	0.046
フェニルアラニン	g	0.077	0.079
フェニルアラニン+チロシン	g	0.131	0.133
トレオニン	g	0.110	0.100
トリプトファン	g	0.026	0.026
バリン	g	0.120	0.120
粗脂肪	g	0.200	0.200
リノール酸	g	0.075	0.075
カルシウム	g	0.035	0.036
リン	g	0.063	0.061
カルシウム：リン比		1：1.800	1：1.694
カリウム	g	0.200	0.160
ナトリウム	g	0.001	0.001
塩素	g	0.001	0.001
マグネシウム	g	0.024	0.023
鉄	mg	0.900	0.800
銅	mg	0.100	0.090
マンガン	mg	0.400	0.390
亜鉛	mg	0.600	0.600
ヨウ素	mg	0.000	0.000
セレン	mg	0.000	0.000
ビタミンA	IU	0.000	0.000
ビタミンD	IU	0.000	0.000
ビタミンE	IU	1.043	1.043
チアミン	mg	0.150	0.140
リボフラビン	mg	0.110	0.100
パントテン酸	mg	0.560	0.470
ナイアシン	mg	0.800	0.600
ピリドキシン	mg	0.08	0.06
葉酸	mg	0.073	0.056
ビタミンB12	mg	0.000	0.000
コリン	mg