【蓮根（レンコン）】手作り犬ごはんの食材解説（犬にあげていいか？、調理のポイント、栄養について）

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部（@lilya_foods）と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点（量や食材、味付けなど）を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、レンコンについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

蓮根（レンコン）を犬にあげていいか？あげる場合の注意点

レンコンは犬にあげても大丈夫な食材です。人の食事でも煮物や炒めものなどに使われる定番の食材です。穴が空いていることから、「見通しが良い」とされ、縁起が良いのでお節料理にも使われます。皮は剥き、食べやすい大きさにカットしてから使うようにしましょう。生でも食べられますが加熱した方が食べやすくなります。食物繊維が多いのでお腹が弱い場合は注意が必要ですが、便通を良くしたり有害物質を出す効果も期待できます。レンコンに含まれるビタミンCはでんぷんで守られているので、加熱しても損失が少ないとされています。切り口が変化するのはタンニンというポリフェノールの働きで、消炎作用があることで知られています。

こんな子におすすめ

食物繊維の効果で便通を良くしたい。
健康な皮膚や免疫機能を向上させたい。

蓮根（レンコン）に含まれている栄養素と主な効果

レンコンの代表的な栄養素には食物繊維、ビタミンC、カリウムなどが含まれています。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成に関わっており、筋肉や皮膚、骨、歯などを強化し、免疫機能をサポートする機能があります。ストレスへの抵抗力を高める作用がある他に抗がん作用もあることが注目されています。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて積極的に摂るようにしたい栄養素です。
通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

100g当たりの栄養成分

出典：日本食品標準成分表２０２０年版（八訂）
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素	単位	レンコン（生）	レンコン（茹で）
粗タンパク質	g	1.900	1.300
アルギニン	g	0.120	0.080
ヒスチジン	g	0.032	0.021
イソロイシン	g	0.033	0.022
ロイシン	g	0.051	0.034
リジン	g	0.050	0.034
メチオニン	g	0.018	0.012
メチオニン＋シスチン	g	0.042	0.028
フェニルアラニン	g	0.048	0.033
フェニルアラニン+チロシン	g	0.082	0.055
トレオニン	g	0.050	0.032
トリプトファン	g	0.017	0.011
バリン	g	0.045	0.030
粗脂肪	g	0.100	0.100
リノール酸	g	0.018	0.018
カルシウム	g	0.020	0.020
リン	g	0.074	0.078
カルシウム：リン比		3.700	3.900
カリウム	g	0.440	0.240
ナトリウム	g	0.024	0.015
塩素	g	0.037	0.023
マグネシウム	g	0.016	0.013
鉄	mg	0.500	0.400
銅	mg	0.090	0.050
マンガン	mg	0.780	0.800
亜鉛	mg	0.300	0.300
ヨウ素	mg	0.009	0.000
セレン	mg	0.001	0.000
ビタミンA	IU	0.000	0.000
ビタミンD	IU	0.000	0.000
ビタミンE	IU	0.894	0.894
チアミン	mg	0.100	0.060
リボフラビン	mg	0.010	0.000
パントテン酸	mg	0.890	0.490
ナイアシン	mg	0.400	0.200
ピリドキシン	mg	0.09	0.07
葉酸	mg	0.014	0.008
ビタミンB12	mg	0.000	0.000
コリン	mg	情報なし	25.400