犬ごはんの食材解説

【ゴボウ】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、ゴボウについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

ゴボウを犬にあげていいか?あげる場合の注意点

ゴボウは犬にあげても大丈夫な食材です。よく洗い、細かく切ったりすりおろしてあげましょう。また、生では硬いので加熱しましょう。ゴボウのアクはポリフェノールで抗酸化作用があります。水にさらすと変色を防ぐことができますが、水溶性の栄養素も流れ出ていきます。数十秒程度でもあくぬきの効果はあると言われていますので、ほどほどにしましょう。また、食物繊維が豊富で、整腸作用がありますが、一度に食べすぎると便秘や下痢になってしまう可能性があります。

ゴボウに含まれている栄養素と主な効果

ゴボウの代表的な栄養素には食物繊維カリウムアルギニン、アスパラギン酸などが含まれています。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

アルギニン

犬・猫にとっては体内で十分に合成できない必須アミノ酸の一つですので、食事やサプリから摂る必要があります。アルギニンが体内で代謝されると、一酸化窒素が作られます。一酸化窒素は血管の筋肉を広げ、血圧の調整や心臓病や腫瘍に効果的に働いたり、免疫力を上げることが期待されます。また、アンモニアなどを尿素に変えて排出する解毒作用があります。

アスパラギン酸

非必須アミノ酸のひとつで、新陳代謝を高め、疲労回復や免疫力アップが期待できます。その名前もアスパラガスが由来です。人間でも栄養ドリンクに入っていることもあります。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

にんじんやカボチャと合わせてビタミンを追加。
豚肉のビタミンB1と合わせて疲労回復に。

こんな子におすすめ

整腸作用を取り入れたい。
疲労回復に役立てたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位成分値(茹で)
粗タンパク質g1.500
アルギニンg0.260
ヒスチジンg0.024
イソロイシンg0.033
ロイシンg0.042
リジンg0.052
メチオニンg0.008
メチオニン+シスチンg0.018
フェニルアラニンg0.030
フェニルアラニン+チロシンg0.051
トレオニンg0.032
トリプトファンg0.010
バリンg0.038
粗脂肪g0.200
リノール酸g0.074
カルシウムg0.048
リンg0.046
カルシウム:リン比1:0.958
カリウムg0.210
ナトリウムg0.011
塩素g
マグネシウムg0.040
mg0.700
mg0.160
マンガンmg0.160
亜鉛mg0.700
ヨウ素mg0.000
セレンmg0.000
ビタミンAIU0.000
ビタミンDIU0.000
ビタミンEIU0.894
チアミンmg0.030
リボフラビンmg0.020
パントテン酸mg0.190
ナイアシンmg0.200
ピリドキシンmg0.09
葉酸mg0.061
ビタミンB12mg0.000
コリンmg14.300
lilya編集部
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