Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬の室内飼育と屋外飼育の違いを解説します。
一昔前は犬を飼うのは家の外が多かったと思います。近所の家でも柵の隙間から見えていたのを覚えています。最近は室外で飼育することの注意点が広まり、室内飼育がかなり一般的になったようです。改めて室内で飼うことと室外で飼うことの違いを考えてみましょう。
犬を外で飼うことのメリットとデメリットとは?
メリット
犬にとって自然な環境を提供できる
オオカミが元々生活していたような環境を良しとするならば、近い状態になるかもしれません。室内で過ごすよりも土や草の香りが身近に感じられるでしょう。
抜け毛や臭いが気になりにくい
いくら抜け毛が少ない犬種だとしても毛は抜けます。家具や衣服につくことは減るでしょう。臭いも個体によって差がありますが、生活する空間が違うので気になりにくくなります。ただし、気になりにくくなることで体調の変化にすぐ気がつけなくなる恐れもあると言えます。
番犬をしてくれる
自分の縄張りに見知らぬ人が入ってくると吠えてくれる場合は、家人や近所に知らせてくれます。ただ、後述する懸念点を考えると、犬に防犯面を期待するのであればセキュリティ会社などを活用した方が良いと思われます。
デメリット
健康面でのリスクがある
体調の変化が合ってもすぐに気がついてあげることが難しくなってしまうでしょう。屋外で暮らすということは、虫などによる感染症や病気の危険性があります。ノミ・ダニ予防は通年した方が良いでしょう。また、夏の暑さや台風などの災害にも気を配らなければいけません。
防犯対策が必要であり、費用や手間がかかる
番犬になるという場合もあるかもしれませんが、果たしてどうでしょうか。吠えることで知らせてくれるかもしれませんが必ず吠えるとは限りませんし、侵入者が丸腰とは考えにくいです。犬を盗まれたりイタズラされる危険性もありますし、吠えることで近隣住民とトラブルになることも考えられます。防犯は犬ではなくセキュリティ会社に任せましょう。
犬を室内で飼うことのメリットとデメリットとは?
メリット
体調の変化に気が付きやすい・管理しやすい
目が届くところで生活できるので、体調の変化に気づきやすくなるでしょう。歩き方や嘔吐、空調管理をすれば熱中症などになる危険性も回避することができます。
外の影響を受けにくい
室内にいることで犬へのイタズラや近隣とのトラブルを避けることができます。空調管理をすることで、暑さ・寒さ対策もしやすくなりますし雨や台風の時も心配は少なくすみます。
同じ空間にいられる安心感
気軽に一緒に遊んだり寝られることは楽しく幸せな時間です。依存してしまうのはよくありませんが、同じ空間で過ごすことでコミュニケーションが取りやすくなります。トイレや水を変えるタイミングも見やすいので健康にも気を配りやすいでしょう。
デメリット
抜け毛や臭いが気になりやすい
特に抜け毛が多い犬種の場合は掃除が大変でしょう。また、動物アレルギーがある人を家に呼ぶことは難しくなってしまいます。定期的なシャンプーなどのお手入れをしないと匂いが気になってしまうので、手間やお金はかかってしまいます。ただし、外で飼っても汚れはつくので気になりにくいというだけです。
家具など住環境を作らないといけない
テーブルや椅子の脚やソファーなどをかじったりしてしまうことはよくある話です。誤飲しないように住環境を整えたり、滑らない床にするようにした方が良いでしょう。外で飼う場合も準備は必要ですが、室内の方が犬目線の環境に変える点は多いかもしれません。
犬の飼い主が外飼いに向き合うべき問題点とは?
食事や水の管理、疾病予防の対策、防犯対策など、高いレベルの注意が必要
特に気をつけるべき点は健康面と安全面だと思います。気象の影響を受けやすいので暑さ・寒さ対策は必要となるでしょう。夏の暑さは地域によって40℃くらいにもなります。日向ではないからといってもかなりの暑さになるでしょう。ノミ・ダニなどの虫への対策をしないと健康に暮らすことが難しくなってしまいます。また、散歩でしか排泄しないのであれば排泄物の処理は大変ではないかもしれませんが、そうでない場合は処理が大変になるかもしれません。せめて決まった場所で排泄するようにトレーニングした方が良いでしょう。
まとめ
「外で飼う」というより「外でも面倒が見れるか」
日本では外で飼うこと自体は違法ではありません。しかし、家族として迎え入れた以上きちんとお世話しなくてはいけません。外にいることで夏場の暑さや台風などの災害、虫や感染症の危険性、体調の変化に気が付きにくいといった点を考えると外で飼っても良いことはないといえます。こういった危険性が回避できるのならば外にいても良いかもしれませんが、なかなかできる人はいないでしょう。いずれにせよ、外でも室内でも、犬と暮らすための適切な環境づくりは必要といえます。