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犬の基本的なしつけ方|おすわり、噛む、トイレ、吠える、散歩など

この記事では、犬の基本的なしつけ方として、おすわり、噛んだときや吠えるときの対処法、トイレや散歩などよくわるシーンで必要になるしつけについて解説しています。

この記事は、Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)が作成しています。犬用の冷凍フレッシュフードや手作り犬ごはん専用サプリメントを販売しているECサイトも運営しています。

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犬のしつけの目的と基本的な考え方

犬に対するしつけは飼い主とペットが安全で快適に生活を送るために必要なものです。罰を与えるようなスタイルは、トラウマを植え付けてしまうため最近では行うことはなく、ポジティブで楽しく訓練する方法が主流です。

基本的なしつけ(アイコンタクト、おすわり、待て、おいでなど)は芸のようなものではなく、コミュニケーションのひとつです。飼い主さんからの指示に従うと良いことがあると理解してもらうことで、良い信頼関係を築くことができます。また、室内だけではなく屋外でもできるようになると思わぬ事故を防ぐことにも一役買ってくれます。しつけ(トレーニング)教室に通ってプロに任せるというのも選択肢です。

基本的なしつけの教え方

アイコンタクト

愛犬の名前を呼び、目が合ったら褒めたりおやつをあげるという流れを繰り返します。飼い主に意識を注目させることでトラブルの防止にも繋がります。

おすわり

おやつを目の前に持っていき、上にあげていきます。そうすると鼻が上がることで自然と座る動作に繋げやすくなります。お尻が床に着いたら「おすわり」と言いおやつをあげて褒めてあげます。屋外でも信号待ちやそばにいさせたい時にも役立ちます。

待て

初めはお座りの状態から「待て」と声をかけます。この時手のひらを向けてあげるとハンドサインとなるので視覚的にもわかりやすくなります。数秒待てたら「よし」や「OK」などの終わりの合図を言い褒めたりおやつをあげます。屋外でも「待て」ができるようになると、急な飛び出しを防いだり事故防止にも役立ちます。

おいで

おやつやおもちゃを手に持っておき、少し離れたところから「おいで」と声をかけます。近くにきたらご褒美をあげて褒めてあげます。ドッグランなどで離れた場所から呼び戻したい時にも役立ちます。

トイレトレーニング

トイレを覚えてもらうことも一緒に生活する上で重要なことです。室内でトイレができるようにしておくと、悪天候で外に出れなくても、トイレを我慢させなくて済みます。トイレトレーニングは様々な方法がありますが、基本的な流れをご紹介します。

  1. 犬が排泄するタイミングやその前兆を正確に観察することがポイントです。普段の行動パターンや特定のサイン(例えば、部屋をウロウロする、鼻をくんくんするなど)を注意深く見て、排泄のしそうな様子をつかみましょう。
  2. 排泄する様子が見られたら優しくトイレに誘導します。
  3. ただしく排泄できたらご褒美をあげたり褒めてあげましょう。ただしい場所で排泄すると良いことがあると覚えてもらうようにします。

見落としがちなポイントとしては、トイレが犬の大きさに対して小さくないかという点にも注意しましょう。体のサイズが大きい場合には、トイレシートを複数枚並べてしっかりと体が入る環境を作ってあげます。

食事の時のしつけ

ごはんをあげる前に「おすわり」や「待て」を必ずさせる必要はありません。執拗に「待て」をするとフードアグレッシブといって食べ物に対して執着するようになってしまいます。それよりも、人間の食卓から直接食べ物をあげることは絶対にやめてください。これに慣れてしまうと人間の食事も食べられると思ってしまい催促や食べてはいけないものを食べてしまいかねません。

体を触れられるようにする

愛犬の体に触れられるようにしておくと日々のお手入れや、皮膚や口腔内の病気の早期発見に繋がります。慣れるまでは無理に触ろうとせず少しずつ触れるようにしましょう。

尻尾や前足は嫌がる場合が多いのでおやつで気をそらしたり、運動した後など体力を使った後に少しずつ慣れさせていきます。散歩から帰ってきたらお手入れするというようにルーティンにするのも良いでしょう。健康チェックのために以下の部分についてチェックすべき点を見てあげてください。

足のチェックポイント

爪が伸びていないか、足裏の毛は伸びていないか

目のチェックポイント

目に傷がないか、過剰に目やにが出ていないか

耳のチェックポイント

耳の中が汚れていないか、異臭がしないか

口のチェックポイント

歯垢、歯石がついていないか、口臭がないか

全身のチェックポイント

皮膚に異常はないか、毛玉ができていないか、虫がついていないか、痛がるそぶりがないか

問題行動の対処

吠えたり噛んだりすること自体は動物として自然な行動ですが、常態化してしまうと人間との生活が快適に送れなくなってしまい問題行動となります。好奇心の強い子犬の頃にいろいろなものに慣れさせることで人間と暮らしやすくなると言われています。成犬で問題行動を抱えている場合は、獣医師やトレーナーなどの動物行動学に詳しい人に相談する方が確実でしょう。

よくある問題行動

  • 人間や他の犬に吠える、噛む、うなるなどの攻撃的な行動
  • 家具や家の壁などを破壊する
  • 犬自身の要求を満たすために吠えたり噛んだりして執拗に催促する
  • 指示していない場所での排泄

すぐできる対策

  • 蓋のついたゴミ箱にする
  • 犬が届くところにものを放置しない
  • 入って欲しくない部屋は扉を閉める
  • 十分に運動する

子犬との接し方

一般的に生後3〜16週までを「社会化期」と呼ばれ、様々な物音や刺激を受け入れやすい期間と言われています。この期間にいろいろなことを経験することで問題行動を起こすことが減り、犬自身も生活しやすくなります。ワクチンも受けなければいけない時期ですが、ワクチン終了まで一歩も外に出さないままだと社会化期が終わってしまいます。抱っこしながら散歩してみたり安全にいろいろな体験をさせてあげましょう。

体験させたいこと

  • 人に慣れる。家族や友人に遊んでもらったり抱っこしてもらいフレンドリーな性格になってもらいましょう。
  • 他の犬に慣れる。動物病院などでは安全に子犬同士を触れ合えるパピークラスを開催しているところもあります。他の子犬と触れ合うことで社会化が大いに進みます。
  • 生活音に慣れる。車の音、インターホン、テレビやラジオの音など身の回りの音に慣れさせることで危険なものではないことを認識してもらいましょう。ストレスなく過ごすことに繋がります。

まとめ

この記事で紹介したしつけは基本的な内容で犬種に関係なく最低限必要なことです。ただし、成犬になってからなど迎え入れる時期や犬種ごとの特徴、性格(自立心が強い、など)によってはなかなかスムーズに覚えてくれないことがあります。根気強く続けるのも一つの手ですが、トレーナーなどプロに頼ることも選択肢の一つです。犬ごとに性格が異なるので、相性の良いやり方を探してあげてください。

lilya編集部
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