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正しいブラッシングで愛犬を健康に!方法や道具の選び方、必要性を解説

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、正しいブラッシングの方法や道具の選び方、必要性について解説します。

犬のブラッシングが大事な理由

ブラッシングは犬の見た目を整えるだけではありません。皮膚や被毛に健康状態が現れますので、異常がないかのチェックにもなりますし、コミュニケーションを摂ることもできます。歯磨きなどと同じく日頃のケアとして習慣にしていきましょう。

ブラッシングの必要性①皮膚や被毛の健康を保つ

ブラッシングを通じて皮膚に刺激を与えることで、血行が良くなり、これが皮膚の新陳代謝を促進し、皮膚病の予防にもつながるとされています。また、皮膚に残る余分な皮脂や汚れも取り除くことができます。
被毛が絡まると、通気性が悪くなったり汚れが落ちなくなってしまい、皮膚病や感染症を引き起こす可能性があります。定期的なブラッシングを行うことで、被毛が絡まるのを防ぐだけでなく、皮膚に異常がないか、被毛に汚れや寄生虫がいないかなどを確認することができます。早い段階でトラブルに気づくことができるので、皮膚・被毛両方の健康に繋がります。

ブラッシングの必要性② 犬とのコミュニケーション

ブラッシングは、犬と飼い主が直接触れ合えるので、信頼関係を築く良い方法です。少しづつ褒めながら行うことで、ブラッシングは良いものだと覚えてもらいましょう。人に触れられることにも慣れてフレンドリーな性格になれるかもしれません。

犬のブラッシングの頻度・ポイント

ブラッシングの頻度は、愛犬の健康と美容に直接影響を与える重要な要素です。頻度は毛質や活動量などの違いがあるので一概には決められませんが、日頃からブラッシングをする習慣を取り入れることをおすすめします。毎回のブラッシングを完璧にこなす必要はありませんので、一日に一回はブラッシングすることをおすすめします。体が大きくなるとブラッシングをする範囲も広がるので、時間がかかりますし、犬にとってもずっと集中するのは難しいかもしれません。例えば、朝の散歩の後に半分くらいブラッシングをし、夜の散歩に残りの半分くらいをするといった具合で良いでしょう。

犬のブラッシングに必要な道具は?

犬のブラッシングは健康と美を保つために不可欠なケアの一つです。しかし、ブラッシングを効果的に行うためには適切な道具が必要です。犬の毛質、皮膚状態、そして犬種によって、最適なブラシやその他のケア用品は異なる場合があります。このセクションでは、それらのポイントについて詳しく説明します。

ブラシの種類

スリッカーブラシ

長毛や巻き毛の犬種には一番登場する機会が多いブラシでしょう。くの字に曲がった針金がたくさんついたブラシで、不要な毛を取り除き、もつれや絡まりを解消するのに役立ちます。頑固な毛玉やもつれの場合は、スリッカーだけで取り除こうとすると皮膚を引っ張ってしまい、痛みを感じさせてしまうので注意が必要です。また、目にスリッカーが入ってしまう危険性があるので、顔周りはコームなど別の道具を使う方が安全です。

ピンブラシ

一般的に多くの犬種で使用できますが、特に長毛、ダブルコートの犬に有用です。円柱状のピンがついていて、優しく梳かすことができます。スリッカーのように細かな毛を取り除くことには見ていないですが、ピンが太く怪我をさせづらいので日常的に使いやすいブラシです。

獣毛ブラシ

主に艶を出すなどの仕上げようとして使われ、様々な犬種に使用されます。主に豚毛と猪毛で作られるものが多いようです。豚毛の方が柔らかく短毛の犬種に使いやすく、猪毛の方が硬さがあるので長毛やカールの強い犬種に向いています。

コーム

人が使うクシと同じような形状をしており、細かい目と粗い目があります。粗い目は毛のもつれを取り除き、細かい目は仕上げなどに使用できます。スリッカーのように細い針金ではないので目元などの顔周り、足元、脇などに使いやすい作りになっています。毛玉部分にはと引っかかるので、毛玉が残っていないかの確認にも適しています。

犬のブラッシングのコツ

子犬の時からの習慣にする

歯磨きなどの他のケアも同様ですが、幼い時から慣れている方がスムーズに行うことができます。褒めながら行うことでブラッシングの時間が楽しい時間だと覚えてもらいましょう。

皮膚をチェックする

ブラッシングの際には、皮膚の状態もチェックすることが重要です。赤みや湿疹、傷などが見られた場合は、獣医師に相談しましょう。また、体型も確認することで適正な体重可動化の判断にも繋がります。

無理をしない

犬に長時間ブラッシングに集中してもらうことはなかなか難しいことです。毎日短い時間でブラッシングをして毛玉を予防しましょう。毛玉ができてしまうとほぐすのに時間もかかりますし、痛い思いをさせてしまうこともありえます。

毛玉のできやすい部分は要注意

耳の後ろ、尻尾、脇や内股の擦れる場所などは特に毛玉になりやすいです。スリッカーやコームを使い分けて優しく梳かしてあげるようにしましょう。

犬のブラッシングの手順

毛質によって多少の違いはありますが、大まかな流れは同じです。スリッカーとブラシがあればだいたいできますが、長毛であればピンブラシ、マッサージをかねてラバーブラシを使うなど追加しても良いでしょう。

1 落ち着いてブラッシングできるように保定する

膝の上やテーブルの上など落ち着いた状態で行いましょう。高いところに乗せると大人しくなる習性がありますが、目を離さないように注意しましょう。

2 スリッカーでブラッシングする

基本は鉛筆を持つような持ち方にし、力を入れずに少しずつブラッシングします。この時、被毛の根元にブラシを置き、毛先に向かって浮かすように(引き抜くように)動かします。細い針金でできているので、被毛の根元に置いたブラシを皮膚に沿って動かすと傷つけてしまう恐れがあります。足も同様にブラッシングしていきます。

3 顔周りのブラッシング

首元や耳の後ろは毛玉になりやすいので、よく梳かすようにしましょう。目の近くはスリッカーだと危ないのでコームを使う方がおすすめです。

4 コームで毛玉などがないかチェックする

家庭では毎回しなくても良いかと思いますが、コームで全体を梳かして毛玉などが残っていないか確認しましょう。毛玉や梳かせていない部分があるとコームが進まないので、スリッカーに持ち替えて再度梳かしていきます。

犬種ごとのブラッシングのポイントは?

長毛種のブラッシング

長毛種は毛が絡まりやすいので、毎日少しずつブラッシングをすることが推奨されています。ピンが長めの長毛に適したブラシもあるので、根本から梳かすのに向いています。ブラッシングの際には皮膚に赤みや湿疹がないかを常にチェックしましょう。

短毛種のブラッシング

短毛種の犬は毛が短いため、皮膚が外部の刺激にさらされやすいです。そのため、ブラッシングによって皮膚の状態を確認しましょう。短毛種でも抜け毛は発生するので、ブラッシングで抜け毛を取り除きましょう。ラバーブラシなどでマッサージしやすいので取り入れてみるのもおすすめです。

ダブルコート、シングルコートのブラッシング

ダブルコートは、保温性に優れたアンダーコートと皮膚を保護するオーバーコートの二重構造になっています。普段から抜け毛が多いですが、毛の生え替わる換毛期にはその時期に適した毛量に変化します。ブラッシングの際は、根本からしっかりと梳かすようにしましょう。
シングルコートはアンダーコートがない一層構造になっています。シーズーやヨークシャーテリアのように長毛種が多い印象です。抜け毛が少ない場合が多いですが、抜けるサイクルが遅いだけでゆっくり生え替わっているので、こまめなブラッシングが必要です。特にプードルなど巻き毛だと絡まりやすいので注意が必要です。

まとめ

ブラッシングはどの犬種にも必要な日常的なケアです。数日おきに行うよりは、無理せずこまめに行った方が毛玉にもなりにくいですし、皮膚などに異常があった際も早期発見につながります。ぜひ習慣にして健康で見た目にも美しい状態をキープしましょう。

lilya編集部
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