Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、老犬介護の基本を解説します。
犬も高齢になると、体の機能が衰え、今までのように動けなくなったり、食欲が落ちたりすることがあります。愛犬がシニア期を迎えたら、食事や生活環境を見直し、適切なケアを行うことが大切です。本記事では、老犬介護の基本として「食事」「生活環境」「ケア」のポイントを詳しく解説します。愛犬が快適に暮らせるよう、ぜひ参考にしてください。
老犬介護の重要性と基本ポイント
老犬介護は、飼い主が愛犬の変化を理解し、無理のないサポートを行うことが重要です。老化のサインを見逃さず、適切な対応をすることで、老犬の生活の質(QOL)を向上させることができます。ここでは、老犬介護の基本的なポイントを紹介します。
・老犬の特徴を理解する
・体調や行動の変化に気を配る
・無理のない範囲でサポートする
老犬の食事管理|栄養バランスと食べやすさの工夫
老犬に必要な栄養素とは?
高齢犬は代謝が低下し、筋肉量が減少しやすいため、以下の栄養素を意識的に取り入れることが大切です。
高品質なタンパク質
体全体や内臓の維持に必要です。腎臓病などでタンパク質やリンの制限が必要な場合には摂取量に注意が必要です。
オメガ3脂肪酸
関節の健康をサポートします。また、EPA(エイコサペンタエン酸)には炎症を抑制する効果があり、ガンや関節炎などの緩和が期待できます。DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳機能の健康維持に役立ちます。
ビタミン・ミネラル
体の老化を防いでくれる抗酸化成分を摂ることで免疫力のアップ、さまざまな病気予防に役立ちます。サプリメントの他、果物などの食材から摂ることもできます。
食物繊維
消化を助け、便秘を防いだり腸内環境の改善にも役立ちます。
食欲が落ちたときの対策
老犬は食が細くなることがあります。食欲を促すための工夫をしましょう。
・フードを温めて香りを強くする
・柔らかいフードやウェットフードに切り替える
・1回の食事量を減らし、回数を増やす
手作り食と市販フードの活用方法
手作り食と市販フードにはそれぞれメリットがあります。愛犬の体調や好みに合わせて選びましょう。
手作り食
メリット
新鮮な食材を使うことができ、アレルギー対応や特定の栄養素を制限するなどの、個々に合わせた栄養バランスの食事を作ることができます。冷凍すれば長期間保存も可能です。
デメリット
栄養バランスの調整をするために栄養計算が必要です。食材のみだと不足する栄養素が出るので、サプリメントなどで栄養補強しなくてはいけません。また、調理の手間がかかります。
市販フード
メリット
総合栄養食として栄養バランスが整っているので、手間がかからず安心して与えることができます。持ち運びしやすく保存しやすいものが多いので、ストックが容易です。
デメリット
商品によっては粗悪な原材料が使われている可能性もあります。どのような環境で製造・保管されているのかが不透明な場合も多くあります。
老犬にもおすすめな手作りレシピ
タラとオートミールのごはん
このレシピの特徴
少ない量でもカロリーが取れるようにしたレシピです。手作りごはんは水分が多いので、どうしてもグラムあたりのカロリーが低くなってしまいます。量が食べられない場合は必要なカロリーが取れなくなってしまいます。グラムあたりのカロリーが高いオートミールを使って手作りごはんでもなるべく高カロリーになるようにしました。他にも消化しやすい魚(たら)をタンパク源にしたり、脳機能の健康や抗炎症作用が取り入れられるあまに油を使用しています。
オートミールはそのまま食べられるクイックオーツを使用してください。
このレシピは約133kcal/100gです。
材料
体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分
まだら[焼き] 71g
鶏卵[茹で] 48g
さつまいも(皮なし)[生] 75g
オートミール[ー] 16g
かぼちゃ[生] 24g
あまに油[ー] 2g
すりゴマ[ー] 3g
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g
作り方
①まだらは油を引かずに焼いて骨を取り除き、計量します。
②鶏卵は茹で卵にし、計量したらカットします。
③さつまいもは皮を剥き、計量したらカットします。
④オートミールを計量し、水でふやかします。
⑤かぼちゃを計量し、カットします。
⑥鍋に焦げ付かない程度の水を入れ、さつまいも、かぼちゃを加えます。蓋をして火が通るまで加熱します。
⑦火が通ったら焼いたまだら。茹で卵、オートミール、すりゴマを加えてよく混ぜ合わせたら完成です。あまに油は酸化しやすいので、食べる時に1食分かけてあげましょう。
※オートミールが硬いようであれば④で煮込んでも大丈夫です。水を吸うので水を足して焦げ付きに注意してください。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。
※サプリメントを使用しないと8種類の栄養素が不足してします。
快適な生活環境の整え方
滑りにくい床・温度管理の工夫
老犬は足腰が弱くなるため、フローリングなどの滑りやすい床は転倒の原因になります。
- 滑り止めマットを敷く
- 部屋の温度を一定に保ち、寒暖差を少なくする
寝床やトイレの配置を最適化する方法
老犬が無理なく移動できるよう、生活スペースを工夫しましょう。
- クッション性の高いベッドを用意
- トイレは近くに設置し、段差をなくす
老犬向けの便利グッズ紹介
- 介護用ハーネスや歩行補助具
- おむつやペットシーツ
- 高さ調整可能なフードボウル
老犬の健康管理とケア
定期的な健康チェックの重要性
老犬は病気のリスクが高いため、定期的な健康診断が欠かせません。
- 獣医師の診察を定期的に受ける
- 体重や食欲の変化をチェックする
排泄のサポート方法と衛生管理
老犬になると排泄のコントロールが難しくなることがあります。
- トイレの回数を増やす
- おむつやペットシーツを活用する
認知症対策|老犬とのコミュニケーション
認知症の症状が見られる場合は、生活習慣を見直し、適切な対応を行いましょう。
- 生活リズムを一定に保つ
- 適度な刺激(マッサージや会話)を与える
飼い主の負担を軽減するために
介護疲れを防ぐ心構え
長期間の介護は、飼い主にとっても負担になります。無理せず、気持ちを楽に持つことが大切です。
- 完璧を求めすぎない
- 一人で抱え込まず、家族や友人に相談する
老犬介護のサポートサービス活用法
最近では、老犬介護をサポートするサービスも充実しています。
- 訪問介護サービス
- ペットシッターや老犬ホーム
家族や周囲と協力するポイント
介護を一人で抱え込まず、家族や周囲の人と協力することが大切です。
- 役割分担を決める
- 周囲の理解を得る
まとめ
老犬介護は大変なことも多いですが、適切な対応をすることで愛犬の生活の質を向上させることができます。食事の工夫や生活環境の改善、健康管理をしっかり行いながら、無理なく介護を続けましょう。愛犬と穏やかで幸せな時間を過ごすために、この記事の内容をぜひ活用してください。