Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、狂犬病について解説します。
狂犬病とは?
狂犬病はウイルスによって引き起こされる致死率の高い感染症です。主に狂犬病ウイルスが原因で、感染した動物の唾液を介して広がります。犬だけでなく、人間を含む哺乳類すべてに感染する可能性があり、一度発症すると治療法がないため、非常に危険な病気とされています。
狂犬病の原因
狂犬病ウイルスは、感染した動物の唾液を通じて他の動物や人に感染します。主な感染経路は以下の通りです。
・狂犬病に感染した動物に噛まれる
・感染動物の唾液が傷口や粘膜(目、口、鼻など)に触れる
・極めてまれに、空気感染(洞窟内のコウモリの群れなど)
ウイルスは感染後、神経を伝って脳へ到達し、症状が現れると死に至ります。
犬の狂犬病の症状
狂犬病は、潜伏期間が数週間から数カ月と幅広く、以下のように症状が進行します。
①前駆期(初期症状)(2〜10日間)
・発熱
・食欲不振
・性格の変化(攻撃的になる、逆におとなしくなる)
②興奮期(神経症状)(2〜7日間)
・過度な興奮、攻撃的な行動
・光や音に過敏になる
・口から泡を吹く(よだれが多くなる)
・噛みつき行動が見られる
③麻痺期(末期症状)
・下顎や四肢の麻痺
・呼吸困難
・昏睡状態
・死亡
発症後の致死率はほぼ100%であるため、早期の予防が不可欠です。
狂犬病の診断と治療方法
診断方法
狂犬病の確定診断は難しく、症状の経過や動物の行動から推測されます。確定診断には、脳組織を検査する必要がありますが、これは死亡後の検査でのみ可能です。
治療方法
狂犬病を発症した場合、有効な治療法はありません。発症後の死亡率はほぼ100%であり、症状が現れる前にワクチンを接種することが唯一の防御策です。
狂犬病の予防方法
狂犬病を防ぐためには、以下の予防策が重要です。
① 狂犬病ワクチンの接種
・日本では、狂犬病予防法により犬へのワクチン接種が義務付けられています。
・1年に1回の定期接種を必ず受けましょう。
② 野生動物との接触を避ける
・感染リスクのある動物(野犬、野生動物)との接触を避ける。
・海外旅行先では特に注意する。
③ 感染が疑われる場合の対処
・噛まれた場合はすぐに傷口を洗い流し、動物病院で相談する。
・必要に応じて緊急ワクチンを接種する。
狂犬病が犬から人へ感染するリスクと注意点
狂犬病は人獣共通感染症であり、犬から人へ感染する可能性があります。特に注意すべきポイントは以下の通りです。
・狂犬病の流行地域では、犬に噛まれた場合すぐに医療機関へ行く。
・日本では犬の狂犬病ワクチン接種が義務化されているため、罹患する可能性は極めて低い。
・海外旅行時に野良犬や野生動物に近づかない。
日本と世界の狂犬病事情
日本の状況
日本では、1957年以降、国内の犬の狂犬病発生はありません。これは、
・狂犬病ワクチンの義務化
・野犬の管理と対策
・水際対策(輸入動物の検疫)
が徹底されているためです。
世界の状況
・アジア、アフリカ、中南米ではいまだに多くの感染例が報告されています。
・世界保健機関(WHO)は、狂犬病根絶のためにワクチン普及を推進中。
狂犬病に関するよくある疑問
・狂犬病ワクチンは毎年打つ必要があるのか?
→日本では法律により毎年の接種が義務付けられています。
・室内飼いの犬でもワクチンは必要?
→ 必要です。日本では法律により全ての犬に毎年の接種が義務付けられています。
・犬が噛まれたらどうするべき?
→ すぐに傷口を洗い流し、獣医師に相談してください。
まとめ
狂犬病は一度発症すると治療が不可能な恐ろしい病気ですが、ワクチン接種によって防ぐことができます。愛犬を守るため、また人への感染を防ぐためにも、
・狂犬病ワクチンを毎年接種する
・野生動物との接触を避ける
・海外旅行時は特に注意する
これらの対策を徹底し、愛犬の健康と安全を守りましょう。