犬ごはんの食材解説

【キクラゲ】手作り犬ごはんの食材解説(犬にあげていいか?、調理のポイント、栄養について)

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬ごはんの食材のうち、キクラゲについて解説します。その他の犬ごはんの食材に関する記事はこちらです。

キクラゲを犬にあげていいか?あげる場合の注意点

キクラゲは犬にあげても大丈夫な食材です。生のままでは食中毒などの危険性があるので、必ず加熱しましょう。乾燥キクラゲの場合は、細かくすりつぶすか、水で戻したものを細かくカットしてから手作りごはんに加えましょう。キクラゲにも種類がありますが、一般的に売られているのはあらげキクラゲです。乾燥キクラゲもありますが、水分が抜けている分、栄養素が濃縮されています。カルシウムの吸収を促すビタミンDや鉄など豊富に含まれていますが分量に注意しましょう。また、ほかのキノコと同様に免疫力を高めてくれるβグルカンも含まれています。

キクラゲに含まれている栄養素と主な効果

キクラゲの代表的な栄養素には食物繊維ビタミンDカリウムカルシウム葉酸ビオチンなどがふくまれています。

食物繊維

食物繊維の大半は吸収されずに体外に出てしまいますが、腸内で水分を吸収する過程で有害物質を吸着して排出を促します。また、毒素を分解する腸内細菌の活動を助ける役割もあるため排便がスムーズになり、便秘解消といった働きもあります。その他、生活習慣病予防や肥満防止など犬の健康維持には欠かせません。

ビタミンD

カルシウムやリンの吸収を促進させる働きがあり、丈夫な骨づくりに必要なビタミンです。成長期には特に重要になります。また血中カルシウム濃度の調整にも深くかかわっています。カルシウムの摂取が十分で、ビタミンDが正常に機能していれば歯や骨の健康が維持されるだけでなく、ストレス解消などにも貢献します。摂りすぎると下痢や嘔吐などの過剰症があり、AAFCOの栄養基準にも上限値が設けられています。偏った取り入れ方やサプリとの併用する際は注意が必要です。

カリウム

ナトリウムとともに体内のph値の調整や水分の代謝に関わります。また、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。カリウムは加熱によって大きく失われるので、他の食材とも合わせて摂るようにしたい栄養素です。通常は腎臓の働きによって体外に排出されるため、過剰になることはありませんが、腎臓が正常な状態ではない場合は過剰になる可能性があります。

カルシウム

骨や歯を作ったり、細胞間の情報伝達や神経や脳の正常な働きを助けます。血液中のカルシウムが足りなくなると骨から放出されて使われます。そのため、不足状態が続くと骨が脆くなってしまいます。

葉酸

血液を作ったり、DNAの合成にも関わっています。体内で合成されますが、体内に蓄積される量が少ないこともあり食事からの摂取が必要です。また、ビタミンB6・ビタミンB12とともにメチオニンの合成に関わり、動脈硬化の抑制にも期待されています。

ビオチン

健康な皮膚や被毛を維持してくれます。また、抗炎症作用があると言われており、アトピー性皮膚炎に対する効果も注目されています。

おすすめの調理方法や食材との組合せ

イワシなどと合わせてカルシウムの吸収をアップ。
トマトやピーマンなどのビタミンCと合わせてβグルカンを活性化。

こんな子におすすめ

カルシウム補給に役立てたい。
免疫力アップをはかりたい。

100g当たりの栄養成分

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※コリンは米国農務省FoodData Centralを参照

栄養素単位あらげきくらげ(乾)あらげきくらげ(茹で)きくらげ(乾)きくらげ(茹で)
粗タンパク質g6.9001.2007.9000.600
アルギニンg0.3000.0510.3700.027
ヒスチジンg0.1300.0230.2000.015
イソロイシンg0.2200.0370.2600.019
ロイシンg0.4400.0750.5000.038
リジンg0.2300.0400.3400.026
メチオニンg0.0620.0110.0900.007
メチオニン+シスチンg0.1490.0260.1820.014
フェニルアラニンg0.3100.0530.3100.023
フェニルアラニン+チロシンg0.4700.0790.5300.039
トレオニンg0.3700.0600.4300.030
トリプトファンg0.1300.0230.1400.010
バリンg0.3400.0560.3700.027
粗脂肪g0.7000.1002.1000.200
リノール酸g0.1800.0260.6000.058
カルシウムg0.0820.0350.3100.025
リンg0.1100.0110.2300.010
カルシウム:リン比1:1.3411:0.3141:0.7421:0.400
カリウムg0.6300.0751.0000.037
ナトリウムg0.0460.0100.0590.009
塩素g
マグネシウムg0.1100.0240.2100.027
mg10.0001.70035.0000.700
mg0.1800.0400.3100.030
マンガンmg1.1500.2006.1800.530
亜鉛mg0.8000.1002.1000.200
ヨウ素mg0.0250.0010.0070.000
セレンmg0.0100.0020.0090.000
ビタミンAIU0.0000.0000.0000.000
ビタミンDIU5200.0001000.0003400.000352.000
ビタミンEIU0.0000.0000.0000.000
チアミンmg0.0100.0000.1900.010
リボフラビンmg0.4400.0700.8700.060
パントテン酸mg0.6100.0001.1400.000
ナイアシンmg1.7000.1003.2000.000
ピリドキシンmg0.080.010.10.01
葉酸mg0.0150.0010.0870.002
ビタミンB12mg0.0000.0000.0000.000
コリンmg情報なし情報なし情報なし情報なし
lilya編集部
lilya編集部
はじめまして!lilya(リーリャ)編集部です!このWEBサイトは犬が少しでも長く健康でいられるための情報を発信するメディアです。手作り犬ごはんや犬の健康情報を発信するInstagramもやっていますのでぜひフォローしてください!