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犬にとってのサプリメントとは?|役割、注意点、使用方法を解説

この記事では、犬用サプリメントの種類と必要性について解説しています。熱中症は命に関わる病気のひとつで、体温の調節が苦手な犬は特に注意が必要です。愛犬の熱中症を予防し、万が一の場合には適切に対応できるようにするために必要な知識を身につけましょう。

この記事は、Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)が作成しています。犬用の冷凍フレッシュフードや手作り犬ごはん専用サプリメントを販売しているECサイトも運営しています。

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サプリメントの役割

犬の健康を守り、元気に過ごしてもらうためには、バランスの取れた食事と適切な運動が欠かせません。関節の健康をサポートしたり、目の健康維持に対して作られているサプリメントなど様々な種類のものが販売されていますが、効果は個体差が大きいため本当に必要かどうかは獣医師に相談しましょう。
また、手作り犬ごはんをしている場合は、食材だけで必要な栄養素を摂ることが困難なので、栄養バランスを整えるためのサプリメントが必要になります。

特定の栄養素を摂取するサプリメント

・オメガ3脂肪酸
抗炎症作用があり、皮膚のかゆみや乾燥を軽減し、被毛を艶やかに保ちます。また、心臓や脳の健康にも寄与します。

・プロバイオティクス、プレバイオティクス
プロバイオティクスは腸内の有益な細菌を増やし、消化吸収を助けます。プレバイオティクスはその栄養源となり、腸内環境を整えます。これにより、腸内環境が改善され、免疫力も向上します。

・ルテイン
抗酸化作用のある成分で、眼の水晶体に多く含まれている成分です。自分で作ることができず加齢とともに減っていくので補う必要があるとされています。

・L-カルニチン
L-カルニチンは脂肪の代謝を促進し、筋肉量を維持します。これにより、肥満の予防や体重管理に役立ちます。

手作り犬ごはんで不足する栄養素を補うサプリメント

手作り犬ごはんでは、食材だけで犬に必要な栄養素を全て摂取することは不可能と言って良いでしょう。AAFCOの基準では、必要な栄養素は約40種類あり、要求量も低くありません。
リーリャの犬ごはんでは、100以上の手作り犬ごはんレシピを作成した結果、以下の栄養素はどうしても量やバランスが不足しがちでした。

・カルシウム
カルシウムは小魚やゴマなどに含まれていますが、要求量が多いので食材のみからだと不足しがちな栄養素です。長期間不足が続くと、骨がもろくなってしまう可能性があります。

・リン
魚・肉類に多く含まれますが、腎臓が悪い時は制限しなければいけない栄養素です。また、カルシウムとのバランスが重要な栄養素で、不足すると成長不良や食欲不振になります。

・鉄
海藻やほうれん草、小松菜、レバー、ゴマなどに多く含まれています。不足すると貧血や疲れやすくなり、免疫力低下による感染症リスクが増してしまいます。

・銅
豆類、ゴマ、亜麻仁などに含まれています。不足すると貧血や疲れやすくなり、被毛の質の低下、成長不良なども起きてしまいます。

・マンガン
海苔やゴマに含まれています。体内にはわずかしか存在しませんが、不足すると骨や軟骨が弱り、生殖能力の低下などが起こります。

・亜鉛
牡蠣に含まれていることが有名ですが、日常的に取り入れられる食材が少ないので必要量をまかなうことが難しい栄養素です。不足すると皮膚や被毛に異常が出やすく、食欲不振や生殖機能が低下してしまいます。

・ヨウ素
昆布やひじき、海苔などの海藻に多く含まれています。不足すると甲状腺の機能が低下して活力や皮膚・被毛の質の低下などが起こります。

・セレン
鮭やマグロなどの魚介類に含まれています。不足すると食欲低下、老化、脱毛、骨格筋、心筋に障害が起こります。

・ビタミンA
目のビタミンと呼ばれる栄養素で、レバーに多く含まれています。不足しがちですが、同時に取り過ぎによる過剰症もあるので適切な量が大切です。

・ビタミンD
きのこや鮭、アジなどの魚介類に含まれています。不足すると骨に異常が出たり、発育不良につながります。

・ビタミンE
米油やひまわり油などの食物油脂、ブロッコリーやかぼちゃなどの野菜に含まれています。不足すると貧血、動脈硬化、食欲不振、筋肉の萎縮、皮膚炎などの原因になります。

・ビタミンB1
豚肉に含まれていることが有名で、疲労回復に役立つ栄養素です。不足すると疲労感やむくみ、しびれ、筋力低下などの症状の原因になります。

・ビタミンB2
海苔やレバーなどに含まれています。不足すると肌がただれたり脱毛といった症状や、食欲不振、成長低下にもつながります。

・ビタミンB12
イワシやサバなどの魚介類、レバーなどに含まれています。不足すると成長不良、食欲不振、貧血などの原因となります。

・メチオニン
アミノ酸のひとつなので肉・魚・卵などのタンパク源に含まれています。不足すると被毛の状態が悪くなり、もろくなってしまいます。

上記の栄養素は、栄養バランスを気にせずに一般的な食材だけで作っていると特に不足するものです。できるだけ総合栄養食かAAFCOの栄養基準を満たしたごはんを食べさせてあげてください。ご自身で手作りしたいけど栄養計算は難しい、という方はリーリャの犬ごはんのサプリメントとレシピをご活用ください。

サプリメントの使用する上での注意点

飲み合わせに注意

治療のために薬を服用している場合は、使用したいサプリメントとの飲み合わせを確認しましょう。効果が得られなかったり、効果が出過ぎてしまい健康を害してしまうことも考えられます。複数のサプリメントを使用する場合も同じことが言えますので、心配であれば獣医師に聞いてみたりメーカーに問い合わせてみましょう。

サプリメントのカロリーに注意

サプリメントにもカロリーがありますので、色々な種類をいくつも飲んでいるとカロリーオーバーになり肥満の原因になりますし、1日に必要なカロリーの10%を主食以外で摂ると栄養バランスが乱れてしまいます。特に1日の必要カロリーが少ない小型犬は摂りすぎにならないように注意しましょう。

アレルギーに注意

食物アレルギーがある場合は原材料も確認しましょう。見落としがちですが、動物や魚由来の原料や、小麦粉などが使われていることも多いです。

サプリメントの頼りすぎに注意

サプリメントは薬ではなく、栄養を補い体調を整えるサポートをするものです。なんとなくサプリメントを飲み始めたものの、効果があるのかわからないのにやめられなくなる場合があります。期待する効果が得られなければ、獣医師に相談したり中断して他の方法を検討することも大切です。

まとめ

一定期間サプリメントを使用してみて、期待する効果が得られない場合はいったん中断して様子を見ても良いかもしれませんが、手作り犬ごはんに加えるサプリメントのように、食事の栄養バランスを整えるサプリメントは栄養計算したレシピとあわせて続けることが大切です。

lilya編集部
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