Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、犬の皮膚に効果が見込める食材・栄養素・サプリメントの解説と選び方について解説します。
1.皮膚を健康に保つ重要性
犬の皮膚は外部からの異物や細菌の侵入を防ぎ、バリア機能を持っています。皮膚が健康であることで、犬はかゆみや炎症、脱毛といったトラブルを避けることができ、快適に過ごすことができます。逆に、皮膚が健康でないと、免疫力の低下や感染症、痛みやかゆみの原因となり、愛犬のQOL(生活の質)が低下する可能性があります。
2.皮膚が悪化する原因
犬の皮膚トラブルには、さまざまな原因が考えられます。一般的な原因には以下のようなものがあります。
アレルギー
食物アレルギーや環境アレルギーは、皮膚のかゆみや赤みを引き起こすことがあります。
寄生虫
ノミやダニなどの寄生虫は、犬の皮膚にかゆみや炎症を引き起こし、感染症のリスクも増加させます。
栄養不足
皮膚を構成するタンパク質やビタミンA、メチオニンなどの特定の栄養素や脂肪酸の不足は、皮膚の乾燥や健康トラブルの原因になることがあります。
環境要因
乾燥した気候、強い日差し、または化学物質(シャンプーや洗剤など)も皮膚に負担をかけることがあります。
こうした原因の積み重ねが皮膚トラブルを引き起こし、愛犬が不快な思いをすることになるため、栄養面・環境面で皮膚をサポートすることが重要です。
3.皮膚の健康に効果が期待できる栄養成分
犬の皮膚の健康を守るためには、特定の栄養素を意識して摂取することが大切です。以下に、皮膚に良い影響を与える代表的な栄養素を紹介します。
3.1.オメガ3脂肪酸
3.1.1.オメガ3脂肪酸の効果
オメガ3脂肪酸のEPAには、体内の炎症を抑える効果があり、皮膚のかゆみや炎症を軽減する効果が期待されています。皮膚が乾燥しがちな犬や、アレルギーによるかゆみがある犬にとって、オメガ3脂肪酸は有効な栄養素です。
3.1.2.オメガ3脂肪酸が含まれる食材
オメガ3脂肪酸はサバやイワシなどの魚油に多く含まれています。亜麻仁油やエゴマ油などに含まれるオメガ3脂肪酸のαリノレン酸は、体内で一部がDHA、EPAに変換されます。
3.2.ビタミンE
3.2.1.ビタミンEの効果
ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、皮膚細胞の酸化ダメージを防ぎます。これにより、皮膚の老化を防ぎ、乾燥やかゆみといった症状の軽減が期待できます。また、血行促進効果もあるため、新しい皮膚細胞の生成をサポートする役割も果たします。
3.2.2.ビタミンEが含まれる食材
ビタミンEは、カボチャ、ヒマワリ油などの食物油脂などに多く含まれています。
3.3.ビタミンA
3.3.1.ビタミンAの効果
ビタミンAは、皮膚の新陳代謝を促進し、細胞の修復や成長を助けます。また、乾燥肌や炎症の抑制にも効果的です。ビタミンAは摂取しすぎると過剰症の恐れがあるので、適量を取り入れましょう。
3.3.2.ビタミンAが含まれる食材
ビタミンAはレバーや卵黄に含まれています。レバーは栄養価が高く、少量でビタミンAを摂取できますが、与えすぎには注意が必要です。
4.皮膚に効果が期待できるサプリメントの選び方
品質と安全性
原料を確認し、添加物や保存料が少ない製品を選ぶことが大切です。
成分の確認
愛犬の状態に適した成分がしっかり含まれていることを確認します。特にオメガ3脂肪酸など皮膚に必要な成分が含まれているものを選びましょう。
獣医師に相談
皮膚トラブルが続く場合やサプリメントの使用に不安がある場合は、かかりつけの獣医師に相談するのが安心です。特にアレルギーを持つ犬や、既に薬を服用している場合は、飲み合わせによっては良くない種類のものもあり得るので確認するようにしましょう。