Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、老犬(シニア犬)について解説します。
愛犬と長く一緒に暮らしていると、「シニア犬」という言葉を聞くことが増えてくると思います。シニア犬になると、体力や健康状態に変化が現れ、適切なケアが必要になります。本記事では、老犬の健康管理、介護のポイントについて詳しく解説します。
老犬(シニア犬)の年齢の目安
老犬(シニア犬)は何歳から?犬種ごとの違い
一般的に、犬は7歳頃から「シニア期」に入るとされていますが、犬種やサイズによって老化のスピードは異なります。
小型犬(チワワ、トイプードルなど):8~10歳頃からシニア期に入り、比較的長寿傾向にあります。
中型犬(柴犬、コーギーなど):7~9歳頃からシニア期となり、活動量が徐々に低下します。
大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールなど):5~7歳頃からシニア期を迎え、関節のトラブルが増えやすくなります。
シニア犬は、年齢だけでなく、運動量の減少や健康状態の変化も判断材料となるため、定期的な健康チェックを行いましょう。
愛犬の老化サインを見極めよう
老化のサインを早めに察知し、適切な対応を取ることが大切です。
運動量の低下:散歩の時間が短くなり、遊ぶ意欲が減少。
白髪や毛の変化:顔周りに白髪が増え、毛のツヤがなくなる。
目や耳の衰え:目が濁り始めたり、耳が遠くなり呼びかけに反応しにくくなる。
食欲の変化:食べる量が減ったり、好みが変わる。
寝る時間の増加:以前よりも長時間寝るようになり、起きている時間が短くなる。
こうした変化を見逃さず、適切な対応をすることで、老犬期を快適に過ごすことができます。
老犬(シニア犬)の健康管理と生活の工夫
食事の見直し:老犬に適した栄養とは?
シニア犬には、消化しやすく、栄養バランスの取れた食事が必要です。
高タンパク・低脂肪:筋肉量を維持しつつ、肥満を防ぐために、消化しやすい動物性たんぱく質(鶏肉、魚など)を選ぶ。
関節ケア:関節の健康をサポートするために、グルコサミンやコンドロイチンを含む食材(サーモン、鶏軟骨)を積極的に与える。
消化しやすい食材:胃腸の負担を減らすために、柔らかく調理した野菜(かぼちゃ、人参)や炭水化物(玄米、お粥)を利用する。
食事は1回の量を減らし、回数を増やして消化しやすくするのもポイントです。
運動と散歩のポイント:無理なく体を動かすコツ
・長時間の散歩よりも、短時間を数回に分けて行う。
・滑りにくい地面や芝生を選び、足腰への負担を減らす。
・ストレッチやマッサージを取り入れて、筋力維持をサポート。
・無理のない範囲でおもちゃを使った遊びを取り入れ、脳の刺激を促す。
快適な環境づくり:シニア犬が過ごしやすいおうち
滑り止め対策:フローリングにはカーペットやマットを敷いて転倒を防ぐ。
寝床の工夫:関節に優しい低反発マットや毛布を使用。
生活動線の見直し:水やトイレを近くに設置し、移動の負担を減らす。
老犬のケアと日常のお世話
皮膚や被毛のお手入れ:シニア犬に優しいケア方法
・皮膚が乾燥しやすくなるため、こまめなブラッシングで血行を促進する。
・低刺激のシャンプーを使用し、洗いすぎないように注意する。
・肉球の乾燥を防ぐために、専用の保湿クリームを塗ったり靴を着用する。
歯の健康も長生きのポイント:口腔ケアの重要性
・歯周病を防ぐため、毎日の歯磨きを習慣化する。
・硬いおやつを避け、デンタルガムや専用おもちゃを活用する。
・動物病院での定期的な歯のチェックも行う。
認知症(痴呆)の兆候と対策
・夜鳴きや同じ場所をぐるぐる回る行動が見られたら要注意。
・規則正しい生活リズムを作ることで、不安を軽減。
・遊びや声かけを増やし、脳の活性化を図る。
老犬介護の基礎知識
寝たきりになったときのケア方法
・体位を2〜3時間ごとに変え、床ずれを防ぐ。
・クッション性の高いベッドを使用し、圧力を分散する。
・介護ハーネスを利用して、負担を減らしながら移動をサポートする。
排泄のサポートと工夫
・トイレの場所を近くに設置し、移動の負担を軽減。
・オムツやシーツを活用し、快適な環境を整える。
・排泄の介助時には、優しく声をかけて安心感を与える。
介護に役立つグッズ紹介
・介護マット:寝たきりになるとありがちな床ずれを防止する。
・介護ハーネス:歩行補助に役立つ。
・帽子:目が見えにくかったり、光を和らげたい時に有効。ぶつかり防止にもなる。
シニア犬との時間を大切にするために
ストレスを減らして穏やかな毎日を
・穏やかな声かけやスキンシップを増やし、不安を和らげる。
・環境の変化を少なくし、安心感を与える。
SNSやインターネットを活用:介護のヒントや相談できる場所を見つける
SNSなどで他の人がどのような工夫をしているのか探してみましょう。楽しみながら介護に取り組む姿を見るだけでも心の支えになります。また、一人で抱え込まずに相談できる相手や場所があると心強いものです。シニア犬との時間はかけがえのないものです。愛情を持って接し、最期まで寄り添いましょう。