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犬の子宮蓄膿症を解説|症状、原因、治療方法、予防方法について

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。今回は犬の子宮蓄膿症について解説します。

犬の子宮蓄膿症は、メス犬の子宮内に膿が溜まる病気です。特に避妊手術を受けていない中高齢の犬に多く見られ、急激に悪化することがあります。発見が遅れると命に関わるため、飼い主として病気の症状や予防法を知っておくことが重要です。この記事では、子宮蓄膿症の症状、原因、治療法、予防策について詳しく解説します。

子宮蓄膿症の主な症状とは?

子宮蓄膿症の初期症状は目立ちにくいことが多く、飼い主が気づく頃にはすでに進行している場合があります。以下の症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

食欲不振・元気消失: いつもより食欲がなく、ぐったりしている。

水を大量に飲む・頻繁に排尿する: 体が異常を感知し、水分を多く取ろうとする。

お腹の膨らみ: 子宮内に膿が溜まり、腹部が膨れることがある。

外陰部からの異常分泌物: 白色や黄色の膿、血混じりの分泌物が出る(開放型の場合)。

発熱・嘔吐・下痢: 体が感染に対処しようとするサイン。

脱水症状やショック状態: 進行すると全身の機能が低下し、危険な状態になる。

子宮蓄膿症の原因

子宮蓄膿症の主な原因として、以下のような要因が挙げられます。

ホルモンバランスの影響

犬の発情周期では女性ホルモン(プロゲステロン)が増加し、子宮の粘膜が厚くなります。この状態が続くと細菌の侵入に対する抵抗力が低下し、感染しやすくなります。

細菌感染との関係

外陰部から侵入した細菌(大腸菌、ブドウ球菌など)が子宮内で繁殖し、膿を生成します。特に、免疫力が低下した犬は感染リスクが高まります。

避妊手術をしていない犬のリスク

避妊手術を受けていない犬はホルモンの影響を受け続けるため、子宮蓄膿症の発症リスクが高くなります。過去に発情を何度も経験している犬ほどリスクが上がると言われています。

子宮蓄膿症の治療方法

子宮蓄膿症の治療法として、外科的治療と内科的治療の2種類があります。

外科手術(子宮・卵巣摘出手術)

最も確実な治療法で、膿が溜まった子宮と卵巣を摘出します。手術後はホルモンの影響を受けなくなるため、再発の心配がありません。ただし、高齢犬や体力が低下した犬には麻酔のリスクが伴うため、術前に慎重な検査が必要です。

内科的治療

ホルモン剤や抗生物質を使用して膿を排出させる方法ですが、完治する可能性は低く、再発のリスクが高いため、通常は手術が推奨されます。症状が軽度で、手術が難しい場合に選択されることがあります。

子宮蓄膿症の予防方法

子宮蓄膿症を予防するには、以下のような対策を取ることが重要です。

避妊手術を受ける

最も効果的な予防方法です。子宮と卵巣を摘出することで、ホルモンの影響を完全に排除し、子宮蓄膿症のリスクをゼロにできます。

定期的な健康診断を受ける

6か月~1年ごとに健康診断を受けることで、ホルモンバランスの異常や子宮の異常を早期発見できます。

発情後の健康管理を徹底する

発情が終わった後は、愛犬の体調を注意深く観察しましょう。飲水量の増加や元気の低下が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

まとめ

子宮蓄膿症は放置すると命に関わる危険な病気ですが、避妊手術を受けることで確実に予防できます。繁殖を予定していないのであれば、避妊手術を検討しましょう。また、定期的な健康チェックと愛犬の体調管理を行うことで、早期発見が可能になります。愛犬の健康を守るために、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。

lilya編集部
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