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犬の甲状腺機能低下症を解説症状の特徴、治療方法、予防、食事や栄養の注意点、手作り食レシピ

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬の甲状腺機能低下症について解説します。その他の犬に必要な栄養に関する記事はこちらです。

犬が元気を失い、体重が増加したり、脱毛や寒がりのような症状が現れた場合、甲状腺機能低下症が原因かもしれません。この病気は、甲状腺ホルモンの不足によって引き起こされるもので、適切なケアと治療が必要です。この記事では、甲状腺機能低下症の基本情報から、日常でできるケア、食事の注意点まで、愛犬の健康を守るために役立つ知識をお伝えします。

犬の甲状腺機能低下症のポイント

犬の甲状腺が正常に機能しなくなり、甲状腺ホルモンが不足する状態です。多くは中年期以降に発症し、比較的、中・大型犬に多いと言われています。症状が多岐に渡り、診断がしにくい病気とも言われています。定期的な検査と食事での治療が大切です。

甲状腺機能低下症の概要

症状

さまざまな症状が出ると言われていますが、次のような症状があります。

  • 体重の増加
  • 疲れやすい
  • 脱毛
  • 寒がる
  • 皮膚トラブル
  • 被毛の質の変化
  • 心拍数の低下

原因

犬の甲状腺機能低下症の主な原因は、甲状腺が破壊されることにあります。これにはいくつかの原因がありますが、代表的なものを以下にまとめます。

自己免疫疾患

免疫システムが甲状腺を攻撃し、ホルモン分泌が減少する。

加齢

年齢を重ねるにつれて甲状腺の機能が低下する。

甲状腺の萎縮

甲状腺自体が縮小し、ホルモンが生成されなくなる。

先天性異常

生まれつき甲状腺の発育や機能が不十分な場合。

腫瘍や治療の影響

腫瘍や放射線治療などによる甲状腺の損傷。

治療方法

犬の甲状腺機能低下症は治療が可能で、適切な治療を行うことで多くの犬が通常の生活を送れるようになります。治療の主な目標は、甲状腺ホルモンの不足を補い、犬の代謝を正常に戻すことです。以下に、一般的な治療方法を詳しく説明します。

ホルモン補充療法

獣医師によって処方された合成甲状腺ホルモン(レボチロキシなど)を投与し、ホルモンの不足を補います。定期的な投薬が必要です。

定期的な血液検査

治療の効果を確認し、薬の量を調整するために甲状腺ホルモンレベルを検査します。

食事と体重管理

代謝低下による体重増加を防ぐため、低カロリーで栄養バランスの良い食事を与えます。

運動と健康管理

適度な運動を通して、体重管理と健康維持を行います。

家でできるケア

療法食が処方されている場合は、まずはその処方されたフードをしっかりと食べるようにしましょう。また、心拍数が減ることで体温が低下しやすいので、寒くなってしまわないように暖かい環境を作ってあげるようにしましょう。

食事について

犬の甲状腺機能低下症の食事では、代謝低下による体重の増加を防ぐため、低カロリー・低糖質で消化しやすいタンパク質を摂ることを推奨する場合が多いです。リーリャの犬ごはんで掲載しているレシピは、総合栄養食の基準内で作成しているので、療法食ではありませんが、低カロリーで消化しやすいタンパク源を使用したレシピをご紹介します。

低カロリーで消化しやすいタラを使ったレシピ

タラとサツマイモのごはん

このレシピの特徴

低脂質で消化しやすいタラを使用したレシピです。サツマイモやカボチャは血糖値の上昇を穏やかにする、低GI(グリセミック・インデックス)食材としても知られています。甘みのあるサツマイモやカボチャの風味が食欲を刺激してくれます。また、今回使用しているパセリは、ビタミン類も豊富ですが鉄などのミネラルも豊富に含まれていますので、ミネラルを補う意味合いで取り入れました。
100gあたりのカロリーが低めなので、量を減らさなくても体重コントロールがしやすいです。
このレシピは約84.1kcal/100gです。

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。

いわし水煮缶 62g
生の豚レバー 25g
生のミニトマト 49g
生のじゃがいも 80g
生のブロッコリー 61g
オートミール 25g
すりゴマ 3g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g

このページでご紹介しているレシピは、そのままでもできる限り栄養バランスがとれるように計算していますが、リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラルを追加することで犬の栄養基準を満たすことができるように設計されています。この栄養基準を満たすことで犬は健康を維持することができ、一方で長期的に足りない栄養素があると体に不調をきたしたりしますが、一般的な食材だけでは栄養基準を満たすことが困難です。そのため、専用サプリメントをご用意しましたので、ぜひ一度ご検討ください。
〈サプリメント販売ページ〉
https://shop.lilya.jp/products/mv-mineral

以下のシミュレーターで体重やライフステージごとに1日当たりの分量に変換できます。

ご家庭のわんちゃんの場合のレシピの分量の倍率が計算できます。

kg

小数点なしで入力してください。小数点以下の数字は四捨五入されます。

授乳期の場合は子犬の数で変化します。数字は最低限の目安なので獣医に相談してください。
シニア期は年齢の幅も広く、個体差も大きいです。シニア期の数値は初期設定の数値とし、体重・体型の増減を見て調節することをおすすめします。

レシピページの食材の分量を倍にすると1日分になります

lilya編集部
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