Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、犬の腸内環境に効果が見込める食材・栄養素・サプリメントの解説と選び方について解説します。
1.腸内環境を健康に保つ重要性
近年、犬においても腸内環境を良好に保つことが健康に大きく関わることが注目されています。腸内には多種多様な細菌が存在し、これらの腸内細菌が消化、免疫、さらには精神状態にも影響を与えるとされています。腸内環境が健全であれば、食べ物の栄養素を効果的に吸収し、病気に対する抵抗力も高まると言われています。
2.腸内環境が悪化する原因
犬の腸内環境が悪化する原因はさまざまですが、主なものは以下の通りです。
不適切な食事
ジャーキーなどの加工食品や栄養バランスの取れていない食事は、腸内細菌のバランスを崩す要因となります。
ストレス
生活環境の変化や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足はストレスを引き起こし、腸内環境に悪影響を及ぼします。
抗生物質の使用
抗生物質は有害な細菌だけでなく、有益な腸内細菌も減少させるため、腸内バランスを崩しやすくなります。
加齢
年齢を重ねるごとに消化能力が低下し、腸内細菌のバランスも乱れやすくなります。
3.腸内環境の健康に効果が期待できる栄養成分
腸内環境の改善には、特定の栄養素が重要な役割を果たします。以下に、効果が期待できる代表的な栄養成分を紹介します。
3.1.プロバイオティクス(善玉菌)
3.1.1.プロバイオティクスの効果
プロバイオティクスは、腸内に有益な働きをする善玉菌を含むサプリメントや食品に含まれる成分です。これらは消化を助け、腸内の悪玉菌を抑制し、腸内バランスを整える働きがあります。また、免疫力を向上させ、アレルギーの予防や消化不良の改善にも寄与します。
3.1.2.プロバイオティクスが含まれる食材
プロバイオティクスは、主に発酵食品に含まれています。具体的には、以下のような食材があります:
ヨーグルト
乳酸菌を豊富に含む発酵食品。犬に与える際は、無糖で乳製品アレルギーがないことを確認してください。
チーズ
チーズにも乳酸菌が含まれています。犬用の塩分を抑えたチーズも売られているので、取り入れやすく好んで食べてくれる食材です。
納豆
納豆に含まれる納豆菌も善玉菌のひとつです。犬に与えるときはアレルギーがないか注意し、タレなどは入れずにあげましょう。
3.2.プレバイオティクス(善玉菌の餌となる成分)
3.2.1.プレバイオティクスの効果
プレバイオティクスは、腸内の善玉菌を増やすための「餌」として働く食物繊維の一種です。これにより、善玉菌が増殖し、腸内環境の改善が期待できます。善玉菌がしっかり活動することで、腸内のpHバランスが改善され、病原菌の繁殖を防ぐ効果があります。
3.2.2.プレバイオティクスが含まれる食材
プレバイオティクスは、以下のような食材に含まれています:
イヌリン
ごぼうなどの根菜類に含まれる食物繊維で、腸内の善玉菌を増やす効果があります。
オリゴ糖
バナナ、アスパラガスなどの野菜や果物に含まれる糖分で、腸内の良好な細菌をサポートします。
3.3.オメガ3脂肪酸
3.3.1.オメガ3脂肪酸の効果
オメガ3脂肪酸は、腸内の炎症を抑える効果があり、腸壁を健康に保つために重要です。また、免疫系にも良い影響を与え、腸内の健康をサポートします。
3.3.2.オメガ3脂肪酸が含まれる食材
オメガ3脂肪酸は、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。手作り犬ごはんでは水煮缶も便利な食材でおすすめです。青魚ほどではないですが、タラにも含まれているので低脂質にしたい場合に便利です。
4.腸内環境に効果が期待できるサプリメントの選び方
サプリメントを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
成分の品質と信頼性
原料を確認し、添加物や保存料が少ない製品を選ぶことが大切です。
オメガ3脂肪酸の配合
炎症を抑え、腸内環境をサポートするために、オメガ3脂肪酸が配合されている製品を選ぶと良いでしょう。
獣医師の推奨
購入前には、必ず獣医師に相談し、犬の個々の健康状態に適したサプリメントを選ぶようにしましょう。