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犬の心臓病を解説|症状、原因、治療方法、予防方法について

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、犬の心臓病について解説します。

犬の心臓病とは?

犬の心臓病は、心臓の機能が低下し、正常に血液を循環させることが難しくなる疾患です。主に以下のような種類があります。

僧帽弁閉鎖不全症

小型犬に多く、弁の機能が低下することで血液の逆流が起こります。

拡張型心筋症

大型犬に多く、心筋が薄くなり、ポンプ機能が低下します。

先天性心疾患

生まれつきの心臓の異常(動脈管開存症など)。

犬の心臓病の主な症状

心臓病の初期症状は軽微なものが多く、見逃されやすいです。以下のような症状が見られたら注意が必要です。

初期症状

疲れやすい、運動を嫌がる、咳をするといった症状が見られます。

進行時の症状

呼吸困難、失神、腹部膨満、チアノーゼ(舌や歯茎が青紫色になる)が見られるようになります。重症化すると肺水腫や心不全を引き起こし、生命の危険が伴います。

犬の心臓病の原因とは?

犬の心臓病の発症には、以下の要因が関係しています。

遺伝的要因

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは発症リスクが高いことで有名です。

加齢

高齢になると心臓の機能が低下しやすいため、発症リスクが上がります。

生活習慣

心臓に負担をかける肥満や運動不足、塩分の多い食事は注意しましょう。

犬の心臓病の診断方法

早期発見のためには、定期的な健康診断が重要です。主な診断方法には以下があります。

聴診:心臓に雑音がないかをチェック。
レントゲン検査:心臓の肥大や肺の状態を確認。
心エコー検査:弁や心筋の動きを評価する。
血液検査:心臓への負担を示すBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)測定。

犬の心臓病の治療方法

心臓病の治療は、病状の進行を抑えることが目的となります。

内科的治療(薬物療法)

ACE阻害薬:血圧を下げ、心臓の負担を軽減させます。
利尿剤:肺水腫を防ぎます。
強心薬:心臓の収縮力を高める。

外科的治療

特定の先天性心疾患では手術が適応となる場合もあります。

食事療法・生活管理

塩分制限:ナトリウムの摂取を抑える。ナトリウムを過剰に摂取すると体内の水分量が増え、血液量が増加し、血圧が上昇します。これにより心臓への負担が大きくなり、心不全や肺水腫を引き起こすリスクが高まります。そのため、ナトリウムを控えることで、心臓の負担を軽減し、病気の進行を抑えることが重要です。
体重管理:肥満が心臓への負担を増やすため、適正体重を維持することが重要です。

犬の心臓病を予防する方法

心臓病のリスクを減らすためには、日常のケアが重要です。

バランスの取れた食事:心臓に優しい低ナトリウム・高品質のタンパク質を摂取。
適度な運動:過度な負担を避けながら、軽い散歩を継続。
定期的な健康診断:定期的に検査することで早期発見・早期治療につながる。

ラムと切干大根のごはん

このレシピの特徴

カルシウムの豊富な切干大根と心臓ケアや脂肪燃焼に役立つラム肉を使ったレシピです。切干大根は水分が抜かれることでカルシウムなどのミネラルが豊富な乾物です。カルシウムは手作り犬ごはんでは不足しがちな栄養素のひとつで、長期的に不足すると健康な骨や歯、脳や神経に悪影響が出てしまう恐れがあります。ラム肉にはカルニチンという栄養素が含まれており、心臓や肝臓、脂肪燃焼へのサポートが期待されます。
このレシピは約141.6kcal/100gです。

材料

体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。
焼いたラムもも肉 66g
豚レバー 17g
炊いた白米 54g
舞茸 54g
ピーマン 36
切干大根 6g
すりゴマ 3g
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g
※サプリなしだと8種類の栄養素が不足します

作り方

①ラムもも肉は焼いて計量し、カットしておきます。切干大根は洗って絞ったら計量し、カットしておきます。その他の食材も計量し、食べやすい大きさにカットしておきます。
②鍋に焦げ付かない程度の水を入れ、豚レバー、切干大根、ピーマン、舞茸を入れます。蓋をして弱火で10〜15分ほど加熱します。
③火が通ったら、焼いたラム肉、炊いた白米、すりゴマを入れ、よく混ぜたら完成です。
※サプリメントは食べる時に、一食分に必要量を混ぜてあげてください。

まとめ|犬の心臓病と向き合うために

犬の心臓病は、早期発見と適切な治療によって管理可能な病気です。飼い主として、愛犬の健康状態を注意深く観察し、定期的な検診を受けることが大切です。日頃のケアをしっかり行い、愛犬の健康を守りましょう。

lilya編集部
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