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犬のフィラリア症を解説|症状、原因、治療方法、予防方法について

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。

この記事では、フィラリア症の概要や症状、治療法、予防策、さらに自宅でできるケアについて詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、正しい知識を身につけましょう。

犬のフィラリア症のポイント

フィラリア症は、蚊を媒介して感染する寄生虫「フィラリア(犬糸状虫)」が犬の体内で成長し、心臓や肺に寄生する病気です。適切な予防をしないと、命に関わる重篤な症状を引き起こします。

フィラリア症の概要

症状

  • 初期:軽い咳、元気がない、食欲不振
  • 中期:呼吸が苦しそう、運動を嫌がる、体重減少
  • 重症化:腹水がたまり、お腹が異常に膨れる、失神、突然死の危険性

原因

フィラリア症は蚊を介して感染します。感染犬の血液を吸った蚊が、次に健康な犬を刺す際にフィラリアの幼虫を注入し、体内で成長して寄生します。

治療方法

軽症の場合:駆虫薬の投与と経過観察

重症の場合:外科手術でフィラリア成虫を除去することもあり、入院治療が必要になることもある

予防

予防時期について

フィラリア症の予防薬は、蚊が活動を始める時期から蚊がいなくなる時期まで継続して投与する必要があります。一般的には 4月〜12月頃 が推奨されますが、温暖化により蚊の発生時期が長くなっていたり、地域差があるので獣医師に相談しましょう。また、投与開始前にはフィラリア感染の有無を確認するため、動物病院で血液検査を受けることが重要です。

フィラリア症は適切な予防によって100%防ぐことが可能です。以下の方法を組み合わせて、確実に対策を行いましょう。

1. 予防薬の投与

フィラリア予防薬は、犬の体内に侵入したフィラリア幼虫を駆除する役割を持ちます。以下の種類があります。

  • 経口薬(錠剤・チュアブルタイプ)

月に1回投与します。チュアブルタイプはおやつ感覚で与えられるので嗜好性が高く与えやすいです。

  • スポットオンタイプ

首筋に滴下するタイプで、経口薬を嫌がる犬にも適用可能。

  • 注射タイプ

1回の接種で半年〜1年の効果が持続する。獣医師のもとでの接種が必要。

予防薬のデメリット
  • 経口薬

一部の犬は飲むのを嫌がることがあります。チュアブルタイプは肉を使用しているので、食物アレルギーがある場合には注意が必要です。

  • スポットオンタイプ

皮膚が敏感な犬は赤みやかゆみが出ることがあります。

  • 注射タイプ

アレルギー反応や軽度の体調不良(元気消失、食欲不振)のリスクがあります。また、1回の費用が経口薬より高めな場合があります。

2. 蚊の対策

蚊を媒介とするため、蚊の発生を抑えることも重要です。

  • 室内対策

網戸の隙間をふさぐなど外からの侵入をなくしましょう。

  • 屋外対策

水たまりを避けたり、散歩時には服を着せたり防虫グッズを活用しましょう。

家でできるケア

予防ケア

獣医師の指示通り定期的に予防薬を与えましょう。また、室内外の蚊対策を見直して蚊を発生させない・触れないような環境を作るようにしましょう。(網戸の補修、庭の水たまりなど)

症状が出たときの応急対応

軽い咳や元気がない場合は、安静にさせて早めに動物病院を受診します。急な呼吸困難やぐったりしている場合は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

lilya編集部
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