Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。 今回は、犬のクッシング症候群について解説します。クッシング症候群の基本知識から対処法、食事の注意点などについて調べることができます。
クッシング症候群は、多くの犬に見られる内分泌系の病気で、ホルモンバランスの崩れによりさまざまな症状を引き起こします。発症すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。本記事では、犬のクッシング症候群について、症状や原因から治療法、家庭でできるケアまで詳しく解説します。愛犬に少しでも気になる症状がある場合には、ぜひ参考にしてください。
犬のクッシング症候群のポイント
クッシング症候群とは?
副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンの過剰分泌によって発症する病気で、犬のホルモン異常の中でも比較的多く見られるものです。
主な症状
過剰な飲水や頻繁な排尿、食欲の異常な増加、腹部の膨張などが代表的な症状です。脱毛や皮膚の薄さも見られる場合があります。
まず何をやるべき?
気になる症状が見られたら、まずは獣医師の診断を受けましょう。自己判断での対応は難しいため、早めの受診が推奨されます。
クッシング症候群の概要
症状
一般的な症状としては、脱毛、皮膚の薄さ、食欲増加、水を多く飲む(多飲)や頻繁な排尿(多尿)、腹部の膨れなどが見られます。筋肉の衰えや活動量の減少も特徴的です。
原因
下垂体性
脳の下垂体腫瘍により副腎が刺激され、コルチゾールが過剰に分泌されるケースです。多くの場合はこのケースが原因となります。
副腎性
副腎自体に腫瘍がある場合です。良性の場合は手術で取り除いて完治することもあります。
医原性
他の病気の治療が原因となってしまう場合をさします。特にステロイドを用いた治療が原因となることがあります。
治療方法
薬物療法
主にトリロスタンなどの薬が使われ、副腎のコルチゾール分泌を抑えます。
手術療法
副腎の腫瘍が原因の場合、外科的切除が検討されることもあります。
定期的な診察
クッシング症候群は慢性的な管理が必要な病気であり、定期的な血液検査やホルモン値のチェックが重要です。
予防
定期的な健康診断
早期発見が予後を左右するため、定期的に検診を受けることが望ましいです。
家でできるケア
体調観察
飲水量や食欲、排尿回数などの日常的な変化を記録し、症状の変化に気を配りましょう。
ストレスの緩和
クッシング症候群はストレスが症状を悪化させることもあるため、犬にとって快適な生活環境を整えることが大切です。
運動の適度な制限
症状に応じた適度な運動は必要ですが、無理な運動は避けるべきです。獣医師と相談しながら、適切な運動量を維持しましょう。
食事について
クッシング症候群の管理において、食事も大切な要素です。以下のようなポイントを押さえると、症状管理に役立ちます。
食事の注意点
脂肪を控えめな食事
クッシング症候群は代謝が落ちて肥満傾向になりやすいため、脂肪分や塩分を抑えた食事が推奨されます。
高タンパク・低炭水化物
筋肉維持を意識し、良質なタンパク質を多く含む食事を心がけましょう。