Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。
今回は、犬のがん(悪性腫瘍)について解説します。その他の犬に必要な栄養に関する記事はこちらです。
犬のがんは人間と同様に、年齢や犬種にかかわらず発生する可能性があり、非常に身近な病気のひとつです。早期発見と適切な対応が重要ですので、犬のがんや腫瘍に関する基本的な情報、症状、治療法、そして家でできるケアや食事のポイントについて理解を深めましょう。
犬のがん(悪性腫瘍)のポイント
犬の腫瘍には悪性のものと良性のものがあります。悪性腫瘍の場合をがんと呼び、他の臓器に転移するリスクがあります。犬の長寿化に伴い、がんの発見数も増え、人間と同様に犬にとっても身近な病気となっています。がんが見つかった場合、犬が罹るがんの一部を説明します。
皮膚がん
皮膚にできる腫瘍で、メラノーマや肥満細胞腫が代表的です。
乳腺腫瘍
特に未避妊のメス犬で多く見られ、良性・悪性の両方があります。
リンパ腫
リンパ系のがんで、全身のリンパ節が腫れるのが特徴です。
骨肉腫
大型犬に多い骨のがんで、通常は四肢に発生します。
口腔がん
歯や口の中にできるがんで、メラノーマが多く見られます。
がん(悪性腫瘍)の概要
1. 症状
がんや腫瘍の症状は、腫瘍の部位や種類によって異なります。一般的な症状には以下のようなものがあります。
しこりや腫れ
皮膚の下に硬いしこりができることが多いです。
食欲不振や体重減少
食べる量が減り、急激に体重が落ちることがあります。
行動の変化
元気がなくなったり、痛がったりする行動が見られることがあります。
出血や分泌物
口や鼻、肛門からの出血や異常な分泌物があることもあります。
2. 原因
犬のがんの原因は、まだ完全には解明されていませんが、以下の要因が関与している可能性があります。
遺伝
特定の犬種にがんが発生しやすい傾向があります。
環境要因
喫煙や化学物質への暴露、汚染された空気などが影響する場合があります。
加齢
年を取ると、細胞の異常が増加し、がんのリスクが高まります。
3. 治療方法
がん治療にはいくつかの選択肢があり、がんの種類や進行度によって最適な方法が異なります。
手術
腫瘍を取り除くための手術が一般的です。
化学療法
抗がん剤を使用して腫瘍を縮小させる治療法。
放射線治療
放射線を当ててがん細胞を破壊する方法。
4. 予防
がんは予防することが難しいですが、以下のポイントがあげられます。
定期的な健康診断
早期発見に繋がるため、年に1度は健康チェックを受けることが重要です。
バランスの取れた食事
高品質なドッグフードや栄養豊富な食事を与えることで免疫力を高めます。
適度な運動
健康的な生活習慣はがんのリスクを減らすと考えられています。
家でできるケア
犬ががんや腫瘍と診断された場合、自宅でできるケアも重要です。以下のケア方法を実践して、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう。
快適な環境を整える
犬がリラックスできる静かな場所を用意し、ストレスを最小限に抑えます。十分な休息と適度な運動を提供し、愛犬の体力を維持します。
定期的な体調チェックをする
日々の健康状態を観察し、異常があればすぐに獣医師に相談しましょう。腫瘍の大きさや犬の様子に変化がないか確認します。
痛みの管理
痛みを軽減するために、獣医師から処方された痛み止めを適切に使用します。温かいタオルや軽いマッサージも痛みを和らげることがあります。
食事について
犬のがん治療において、適切な栄養摂取は非常に重要で、免疫力を高め、体力を維持するための栄養が欠かせません。食事の注意点として以下のポイントがあげられます。
高たんぱく質・低炭水化物
がん細胞は糖をエネルギー源とするため、低炭水化物の食事が推奨されます。
高品質な脂肪
良質な脂肪源(DHAやEPAが摂れる魚油)を含む食事は、体力維持に役立ちます。
抗酸化物質の摂取
ビタミンCやE、セレンなど抗酸化物質を含む食品は、免疫力を向上させてくれます。
イワシの水煮缶を使って手軽にDHA・EPAを取り入れられるレシピ
いわし水煮缶とブロッコリーのごはん
このレシピの特徴
いわし水煮缶は手軽に手に入れやすく、DHA、EPAが摂れる食材です。特にEPAは抗炎症作用があり、丸・腫瘍の抑制に効果が期待されます。緑黄色野菜にはビタミンC、ベータカロテンなど抗酸化作用のある栄養素が含まれており、さまざまな病気予防に役立ちます。手作りごはんに不足しがちなカルシウムを補給することができます。オートミールは少量でもカロリー源になる上、ミネラル類が豊富に含まれており、健康な体づくりに役立ちます。
このレシピは約103.3kcal/100gです。
材料
体重4kgの避妊・去勢済みの成犬の1日分を基準としています。
いわし水煮缶 62g
生の豚レバー 25g
生のミニトマト 49g
生のじゃがいも 80g
生のブロッコリー 61g
オートミール 25g
すりゴマ 3g
(サプリメントを追加する場合)
リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラル 3.2g
詳細はこちらをご覧ください。
このページでご紹介しているレシピは、そのままでもできる限り栄養バランスがとれるように計算していますが、リーリャの犬ごはん マルチビタミン&ミネラルを追加することで犬の栄養基準を満たすことができるように設計されています。この栄養基準を満たすことで犬は健康を維持することができ、一方で長期的に足りない栄養素があると体に不調をきたしたりしますが、一般的な食材だけでは栄養基準を満たすことが困難です。そのため、専用サプリメントをご用意しましたので、ぜひ一度ご検討ください。
〈サプリメント販売ページ〉
https://shop.lilya.jp/products/mv-mineral
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