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犬の血液疾患を解説|症状、原因、治療方法、予防方法について

Instagramで手作り犬ごはんのレシピや犬の健康に関する情報を発信しているリーリャ編集部(@lilya_foods)と申します。手作り犬ごはんの基本については手作り犬ごはんの作り方・レシピや注意点(量や食材、味付けなど)を解説で詳しく説明しています。

犬の血液疾患は、見た目ではわかりにくいものの、放置すると命に関わることもあります。愛犬が元気をなくしたり、歯茎の色が変わったりする場合、血液に関する病気が隠れている可能性があります。この記事では、犬の血液疾患について、症状、原因、治療方法、予防策まで解説します。

犬の血液疾患とは?基本的な仕組みと役割

血液は、酸素や栄養素を全身に運び、免疫機能を維持し、老廃物を排出する重要な役割を果たしています。血液に異常が生じると、体のさまざまな機能に影響を及ぼし、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。犬の血液疾患は、赤血球、白血球、血小板、血漿などの成分に異常が生じる病気の総称です。

犬の血液疾患の主な種類

犬の血液疾患には、以下のような種類があります。

・貧血(再生不良性貧血・溶血性貧血など)
赤血球の減少により、酸素供給が不足する状態。

・血小板減少症
出血を止める役割の血小板が不足し、出血しやすくなる。

・白血病
白血球の異常な増加により、免疫機能が低下する。

・血友病などの凝固異常
血液が正常に凝固せず、止血が困難になる。

犬の血液疾患の症状

血液疾患の症状は種類によって異なりますが、主なものには以下があります。

・ぐったりして元気がない
・歯茎や舌の色が白っぽい・黄疸が出る
・出血しやすい・あざができやすい
・体重減少・食欲不振
・呼吸が荒くなる

犬の血液疾患の原因とリスク要因

犬の血液疾患の原因には、以下のようなものがあります。

・遺伝的要因
一部の犬種では血液疾患の発症リスクが高い。

・感染症(バベシア症、エールリヒア症など)
ダニや蚊を媒介とする病原体による感染。

・免疫系の異常(自己免疫疾患)
免疫系が誤って自分の赤血球や血小板を攻撃する。

・栄養不足や毒物の影響
鉄分不足や有毒物質の摂取が血液の異常を引き起こす。

犬の血液疾患の診断方法

血液疾患を診断するために、獣医師は以下の検査を行います。

・血液検査(血球数・血液塗抹検査)
赤血球、白血球、血小板の数や形を調べる。

・骨髄検査
骨髄の状態を確認し、造血機能の異常を調べる。

・遺伝子検査
遺伝的要因による疾患の特定。

犬の血液疾患の治療方法

血液疾患の治療方法は疾患の種類や原因によって異なります。

・薬物療法(免疫抑制剤・抗生物質・鉄剤など)
免疫系の異常を抑えたり、感染症を治療する。

・輸血治療
重度の貧血や血液凝固異常の際に行われる。

・食事療法・サプリメント
栄養バランスを改善し、血液の健康をサポートする。

・外科手術
血液の異常を引き起こす腫瘍や臓器の摘出手術。

犬の血液疾患の予防方法

血液疾患を予防するために、飼い主ができる対策として以下のような予防策があります。

・バランスの取れた食事で栄養管理
良質なタンパク質や鉄分を含むフードを与える。

・定期的な健康診断と血液検査
早期発見のために、定期的に獣医師の診察を受ける。

・ノミ・ダニ予防で感染症を防ぐ
バベシア症などの予防のため、適切な駆除薬を使用する。

・遺伝的リスクのある犬種の把握
事前にリスクを知り、適切なケアを行う。

まとめ

犬の血液疾患は、早期発見と適切な治療が重要です。飼い主としては、愛犬の健康を守るために定期的な健康診断を受け、食事や生活環境を整えることが大切です。特に、貧血や出血しやすい症状に気づいたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

lilya編集部
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